うなぎ奢る人奢らぬ人

ボーナスの出た正社員が恨めしいので、優秀くんやカイコくんに鰻奢れや~とせがんでいる。大概冗談としてスルーしてくれるのだが、今回優秀くんがマジで、いいよ、奢ってあげるけどいつにする?と真面目に返して来た。

 

こうなると怯む。わたくしは人に奢ってもらうなどというと尻の座りが悪くどこか落ち着かない。いや、すいません、いざ奢ってもらうとなると尻込みしまふ…と優秀くんにペコペコしておく。やっぱり奢られる限度はタケノコの里2箱分ぐらいが限度だ。それ以上になると、わたし如きが人様にお金を使わせるなんてとんでもねえ!そんな価値ごさいやせんで!ってなもんだ。

 

向かい側のカイコくんにも鰻をせびったがこちらはちゃんと冗談としてスルーしてくれて、何勝手に1人で言ってるんすか、と軽いあしらい。

 

そういえば〇〇さんがいつも持ってくる水筒何CCくらい入るんですか?と聞くので、知らない。でも何でそんな事聞くの?と聞き返すと、僕もそろそろペットボトルのお茶をやめて水筒に沸かしてこようかなと。お金もったいないし。という。

 

うむ。カイコくんには一生鰻を奢ってもらえる機会は訪れまい。寮生活、彼女なし、趣味なし、それにきて院卒で同期より給料いいはずだからお金が貯まって貯まってその内腐り始めるだろうに、ペットボトルのお茶をやめて水筒にするとは。ケチここに極まれり。

 

カイコくん、そんなに貯めてどうするの。でも安心してね、ちゃーんとおばちゃんが使い道のないカイコくんのお金を使ってあげるからね、感謝せいよ。と言うも、おばちゃん勝手に何ほざいてるんですか、とスルーもスルー。

 

うむ。安心する。絶対奢ってくれる気のない奴にしか冗談は通じないからな、カイコくんには安心して冗談が言える。

 

優秀くんのようにマジ平気で奢ってくれちゃう人には別路線の冗談だけ言うようにしよう。うなぎなど奢られたら何でお詫びしてよいものか、うなぎに対抗してうさぎでも贈ればいいのか…分からぬがな…奢られ慣れてないからなあ…。