女はつらいよ

子供達が春休みなので日中子供を見てもらう為に実家に預ける事になった。ついでに1人増えてもそう変わらないから、私も実家に預かってもらって上膳据膳いたれり〜つくせり〜の生活を享受する事にした。

 

仕事から帰ってきてご飯を食べてコタツの部屋に。いつもの通りにお父上が洋画を見ている。映画好きの父上は何でもござれと節操なく映画を見るので、私も子供の頃からかなり映画を見る事になった。

 

私の映画の好みがおよそ女人よりでないのも父上の影響かもしれない。今夜の映画の題名は父上曰く、知らん、とな。まあ、分かるけど。私も映画の名前などほとんど覚えておれない。見始めてすぐに父上お決まりの、お、この俳優誰だっかな、何かの映画で見たぞ、とやんややんやずっと言ってる。

 

妹にビシッと、いいから。そう言っても絶対思い出せないのは分かってるから諦めて?と突っ込まれている。

 

私も日本の 芸能人に疎いのでTVを妹と見ていて、これ誰あれ誰、と聞きまくるので最終的に妹に、興味が無さすぎると言っても知らなさすぎる。一体どういう生活してきたらこんな無知な人間になれるんだ、とブチ切れられる。

 

映画はアメリカの西部時代?の話だろうか。夫に死なれて奥さんが子供達を育てるために綿の栽培なぞして奮闘している話だ。借金持ちの未亡人、いいように利用されて盲目の下宿人を押し付けられたり、銀食器を盗んだ黒人と一緒に綿の栽培をしていく事になったりとなんやかんや人が集まってくる。

 

で、そのメインの話とは別にその姉妹や周囲の人間模様の話が入ったりしている。しかしこの時代夫が死んでも保険金などなかったろーし、女がそれなりに稼いで働ける場所などなかったろう。女の人は大変だったろーなあ。しみじみ。私だったら場末の売れない売春婦にとうに堕ちてるね、と妹に言うと、まあ、貧乳だから売れないのは確実だね、と言って下さる。

 

それか油ギトギトの金持ちに妾として買ってもらうしかないよね、と父上に言うと、(痩せているので)目方(重さ)でも売れんわ。と、言って下さる。

 

うむ。うちの家族のこの厳しい忌憚のない意見に慣らされて育って来たので私は誰に何を言われても愛情表現の一つくらいにしか受け取れないのだ。

 

父上が、いいか、真面目に働け、とのたまうがこの時代だったら真面目に働く所もないのだよ。そうね、私だったら男に化けて炭鉱にでも出稼ぎに行って、空から降ってくる女の子を、親方〜空から女の子がプシュ〜!!って蒸気音にかき消されてみたいもんだね。