劣等感汁

向かい合わせのデスクなので、仕事の話で相談がある時はカイコくんとパソコン越しにあーだ、こーだと仕事の話をする。議論が白熱している時はカイコくんひと息付くためにペットボトルのお茶を飲みながら私の話を聞いていたりする。

 

それで、その姿を見ていたらペットボトルの角度といい片手の持ち具合といい、我が双子が赤ちゃんの時マグや哺乳瓶でミルクをチュパチュパ吸っていたあの角度ソックリなので、議論のトピックスがどっかにぶっ飛んでしまい思わず、カイコくんそうやってお茶飲んでると哺乳瓶でミルク飲んでる赤ちゃんみたい、と言ってしまう。

 

それを聞いていた他のメンバーも思わず吹き出して、いやいや、そんな事言ったら俺もカイコより2つ下だから赤ちゃんやんけ、とバナナくんが言う。

 

そうだよ?だからみんな赤ちゃんに見える時がある。と言うと、それ俺らを下に見てない?とバナナくんに言われたので、滅相もございません、わたくし皆さんをピラミッドのツンツンのてっぺんのお人達と思って崇めておりまする、とフォローにもならないフォローをしておく。

 

懐かしいなあ。双子がチュパチュパしていたあの可愛らしい時代は遠い昔だわい。

 

でも、赤ちゃんに見えるカイコくんに最近ほとんど呼び捨てで名前を呼ばれているのは、あれかな?思春期の息子を会社にももう1人持ったと思えばいいのかな?それともやはりピラミッドの1番安定した底辺を担う人物に相応しいカースト最下位者としての扱いなぬかしら?

 

取りあえず私はともかく他の人にもお口が悪いところが出てしまわないよう、いちいちちゃんと注意はしよう。カイコくん性格はいいけどお口悪いよ。お口悪すぎ。

 

僕は山育ちですからね、こんなもんです。という。うむ。そういう私も山奥育ち。お口は悪い方だ。

 

しかしなあ、この子達と話してると頑張って大学とか大学院とか親御さんに出していただいてこの会社入ってきて正社員として働いてるこの子達と、勉強めんど!って事で高卒でただのパートのおばちゃんで入ったあたいが少し仕事任される量が増えただけで正社員を夢見ていいものだろうか。ちょっと前までは夏に正社員に推薦してくれいと言ってやるばい!と意気揚々としていたが、今日になったらピラミッドの底辺人間がそんなだいそれた事言うていいものか…と骨の髄どころか魂にまで染み付いた劣等感汁(どんな汁や)がニジニジにじみ出てくる。

 

小顔ちゃんには、〇〇さん、とにかくもう少し図々しくなってください、と言われるが無理無理無理。

 

一緒に色々工場見学に行きましょうか、とカイコくんは分け隔てなく(呼び捨てだけど)扱ってくれるので有難い限りだが…いつになったらそういうお勉強させて頂ける正社員になれるのか… 、いや、だから言って?!と小顔ちゃんに突っ込まれても、おれ、マジ劣等感汁絞りきらんと無理ですわぁぁ