1度覚えたお遊び

うちの課の仕事じゃないかもしれないけど頼まれたからやって来て欲しい、(昨日の日記でも同じ事書いたな…)と係長に頼まれて工場へ選別作業へ行く。

 

選別作業は初めてだ。若い時に勤めていた会社も今の会社もみんな黙々と選別作業をしているのを何度か目にした事がある。実はしてみたいと思っていた。昨年の夏に他部署に異動になりこの選別作業と御縁の深くなったパスタくん曰くそんな楽しいものじゃない、むしろイヤになる仕事だと聞いていた。

 

しかしやってみないと嫌かどうかわからない。今日は課で出来るのは私だけだから1人でのんびりやろうじゃないか。ということで不具合のあるブツの不具合加減をシゲシゲと眺めすかしてから、うむ、これと同じ不具合がないか見りゃいいのね、と近視メガネを外してやる気満々裸眼で挑む。

 

近くを見る時は近視のメガネは妨げにしかならない。しかし面白いな。この症状を遠くが見えない不遠視とかにすればいいのに、遠くは見えないけど近くは見えるから近視、って表現が面白い。(そういう意味かは本当かどうか知らぬが)

 

やり始めてすぐにこれは…自分の心が試される仕事だとわかる。疑心暗鬼になってこれも不具合ではなかろーか?と選別しているので、サンプルの不具合品よりかなり軽い不具合(不具合かどうかも判断つかぬほどだが)もよけておくべきなのかもしれないと思うと、あれもこれもよけてしまう。

 

まずい事に相談する相手がいない。これも不具合?と聞ける相手がいないのだ。老眼の人ならハ〇キルーペで見てもらわないとわからないような傷まで不具合に思えてきた。

 

しかしだ、みんなが言っていたよりは2時間近くやっても飽きない。むしろ2時間あっという間に過ぎた。私はやっぱりこういうお遊びが好きなのかもしれない。黙々と何も考えずにブツを裏にし表にし光の反射加減で傷を見て…クルクル回してジーと見るだけ。楽しい。

 

そういえば私は姉妹達と家族で潮干狩りに行くとダントツの貝の収穫量を誇っていた。あれもこの作業と同じだ。海に座り黙々と土の中からひたすら貝を選別する作業。何も考えない。そこには貝と泥と私としかいない。シンプルな世界。

 

選別作業もそこには良いブツ悪いブツと私しかいない。シンプルな世界。側溝掃除も泥とスコップと私しかいない世界。

 

つまり自分以外の人間がいない世界で、なおかつ対峙するものがないから良いのかもしれない。これがただ大自然と私だけならついつい余計な事を考えてしまう。

 

私は普段から余計な妄想たぎる世界に生きているから人よりもこういう脳内の静寂を求めているのかもしれない。

 

1度覚えたお遊びは2度と忘れない。(←昨日にひき続き大事でもないけど2度書いた)。月曜日には事務所仕事などポイっとしてここへ来てまたクルクルブツを眺めすかそうではないか。