とある事情

ゴーゴーと風の吹くなかとても自転車をこぐ気になれず歩いて工場へ行く。帰りに向こうからゴーゴー風の吹くなか一生懸命自転車をこいで来る小さい人…もとい…ハイドさんに出会う。

 

ハイドさん今日も小さくそして爽やかだ。私より4つ下の独身者だかこの人が本気出したら明日にだって結婚出来るのに、勿体なか、と思う程の優良物件である。

 

我が妹がもう少し華奢なオナゴであったら迷わず無理やりにでも結婚させるであろうが、生憎妹は華奢ではない。おそらく結婚したら比喩ではなく精神的にも肉体的にもハイドさんを踏み潰すだろう。

 

ハイドさん、最近自転車やってます?と聞くと、最近は寒いからマラソンやっている、という。マラソンかあ、マラソンやりたい気持ちはあるけど、私には出来ない理由があるんです。とフツーのメンズには絶対打ち明けないがハイドさんになら打ち明けられると、マラソンできないとある事情を話すことにした。

 

実は…昔、脂肪は揺れる事によって減ると聞いたんです。だから今走るとなけなしのマジなけなしの胸が揺れて、いや、揺れる程もないから揺れないけど、動いてなくなってしまいます。それに揺れない、いや、動かないようにサラシをキツく巻いたら、それはそれで、サラシ巻いてるのに誰もサラシを使用している事に気が付いてくれないんですよ、もともとペッタンコだから。きっと。

 

と、どう考えてもメンズに打ち明ける内容ではないがハイドさんなら軽く受け流してくれるだろうと話しておいたら、ホンマに優しい笑顔でニコニコ聞いてくれた。ありがとう、ハイドさん。

 

で、冗談ぽく書いたが、私は本当は本当にマラソンやってみたいのだ。けれど本気で上記の通りなけなしのモノが無くなるのを恐れてマラソン、縄跳び、避けているのである。アホな理由とは分かっているが…