恋せよ若人

隣の課の小顔ちゃんは今年32歳なのだけどとってもそうは見えないし、かわゆい。でも結婚願望ゼロ。お友達にも数人フリーの子がいるしカイコくん彼女いなければ合コンでもすればいいんじゃね?という事になり早速そのくらいの会話するくらいには慣れているのでズバッとカイコくんに聞く。

 

彼女いるの?彼女欲しくない?合コン隣の課の小顔ちゃんとしたら?と聞く。彼女はいないし彼女は欲しいけどいざとなったらめんどくさくなる、という。まあその気持ちはよく分かる。

 

そしてよくよく話を聞くと彼氏がいるけど半年に1度くらいは遊ぶ女の子がいてその子のことが好きであるらしい。

 

少し長い休みがあると自分からトーキョーさにいるその子に会いに行くのだという。今はその子と遊べるだけでいいみたいな事を言う。

 

何それ。何それ。胸きゅんじゃねぇか。萌え萌えだな、おい。片思いの女の子彼氏持ちに淡い恋心で半年に1度会えるだけでいいって…あかん、辛抱たまらん。

 

カイコくんには悪いがカイコくんの目の前で萌えすぎて1人震えて身悶えする。こういうの待ってた。もうこの歳になると何か聞かないんだわ、そういう話。そんな事もあったかなーくらいの遠い日の恋心ってなもんで恋ってなんだっけ、池でパン食べてるあの魚の事ですか〜ほえ〜くらいになっちゃってる私には新鮮なんてものじゃない。かわゆすぎて身悶えしまくり。

 

サッと真剣な顔を作って、その子24歳なんでしょ?だったら結婚する訳じゃないから、まだまだイケル。半年に1回なんて少なすぎる。3ヶ月に1回は会いに行って自分の存在をアピールしなくてはならない、と仕事のように支持する。

 

でも、僕お金ないですからね。トーキョー行った時もずっとネカフェで泊まってました。そんなに頻繁にはいけないです。とのたまう。何を言うかっっ。カイコくんよりはるかにお金がなく家族持ちであるにも関わらず下界の友達と寸暇を惜しんで遊ぶ不届きな輩もいるのだ、好きな女の子に会うの誰に咎められる訳でもなし、金も時間も惜しむでねえ!とのたまう。

 

まあ、何というかたまに遊べればいいって言う程度ですよ、ぶっちゃけ。と煮えきらない。これがあれか、草食系ってやつか…。むしゃむしゃ草食べよってからに….。

 

でもでもなんかいい。思わず、楽しいね、カイコくん。と言ってしまう。でも本当にそう思うのだ。恋する相手に会いに行く。トーキョーさへ会いにいく。その日が楽しみで楽しみでたまらないハズだ。そういう恋心もう忘れた。

 

しかしその女の子もわざわざトーキョーさに遊びにくるカイコくんが自分に好意を持っていると思っていないハズがない。やはり望みを捨ててはいけないような気がする。カイコくん頑張れ。でももう一つの本音も言っておく。

 

でも、あれだね、このまま友達としてやっていくのもいいよね。本当に好きなら友達ならずっと一緒にたまに遊べるからね。男女の好きだ嫌いだのめんどい事になったらそれでおしまいだからね、と言うと、そうですねえ…と奈良訛りで頷く。

 

恋せよ乙女、って言葉があるが、恋せよ若人てな感じだなあ。何か懐かしい。