鳥の一生

山のように溜まった仕事を月末までに終わらせなければならないが、計算苦手なわたくしが何回頭で計算してみても、あと3日×7時間では終わらず、では3時間残業して行った場合で計算してみても終わらず、4時間残業していく計算でも終わらない。

 

焦る。焦るからヒナタさんが間違えた作業(誰でも間違えるような事だからヒナタさんは責められまい…)を月曜日までに修正させて一つでも減らしておこうとせっせっとやる。

 

しかしシステムにお断りされる。だめね、入ってるからそれは入れれましゃえん、ってシステムが言う。私はガガン!と来る。そんな!古いシステムはそんな切ない事言わなかったわよ!!ぶー。わたしをあんな旧世代のジジイと一緒にしないで、って新しいシステムが高飛車に言う。

 

そうだ、きっとこのシステムは物凄い頭の切れる美人だろう。わたしの知人は美人は性格が悪いと思っているから、本当に美人にあって性格が悪いと嬉しくなる、と言っていた。という事は私は今、知人が喜ぶ美人と格闘している事になる。

 

とにかくだ、傷口を余計に広げてしまった。月曜日の仕事を減らすべくの努力が裏目に出て倍増した感がある。どうしよう。泣ける。出張から帰ってきたホンワカ係長に事のあらましを泣きそうに説明し、月曜にどうするか決めましょうとなって帰路につく。

 

しかしホンワカ係長はいつも出張となると濃いグレーのシャツを着ていくが、ボPも言っていたが昭和感溢れているな。何というかブイシネマっぽい。カッチョ様は自分のスタイルの良さが分かっているし、オシャレさんなので爽やかな薄い色のシャツだった。

 

しかし自分がかっこよく見えるシャツを選ぶ50のおじさんと、誰にどう思われても流行りを気にしないシャツを毎回来てくる40半ばのおじさんと、どちらがイタイだろうか。

 

私はインプラントをして白い歯をびかーっとさせてるおじさんを見ると少し引く。何だか何だかそこまでの何に対する執念かわからないけど、年相応に弱まっていくハズの執着がそこまであるのか、しゅごい。白い歯を輝かせているおじさんはきっとスケベだと、知人が美人が性格が悪いと思うように私は思い込んじゃってる。

 

朝起きてメダカの水槽をのぞく。か、かわいい。子メダカがいっぱい生まれてる。白い子は少なくてほとんど真っ黒な子ばかりだけど、みんなヒヨヒヨ泳いで可愛さMAX。いつまでも覗いているので蚊の餌食になった。

 

ついでに(?)ツバメの巣からタマゴを失敬してライトで中をのぞく。おお!血管が!いっぱい走ってる!生きてるなあ。早く雛の姿見たいなあ。明日も覗いてみよう。先週は2個だけだったけど、今週は5個もタマゴが生まれてる。

 

夕飯に丸焼きチキンを持ってきてくれた妹に、ツバメのタマゴの血管ハリハリしてるの見る?見たい?見せてあげる!とグイグイい言い寄るも、そんなの見たくない、とアッサリ言われる。ふーむ。不思議だな。興味ないのかな?

 

庭先のツバメを生暖かい目で見守り、室内の雀を溺愛し、チキンの丸焼きにかぶりつく。不思議だなあ。みんな同じ鳥なのにこんなに人生が…鳥生が違うのか。

 

しかしこのチキン、安くておいしいな。安くて美味しいは、正義でしかない。

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