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恋の歌が聞こえない…けど見える

安請け合いした仕事のおかげで、車で別工場まで行かなければならなくなった。しかし社用車には乗りたくない。何故なら先週社用車をぶつけて凹ませたから。

 

カッチョ様にも管理部にも快く許してもらえたが、いかんだろ。だって慌てていたのだ。仕事がたてこんでいて。

 

しかし思い起こせば一昨年江戸っ子ちゃんのクルマを凹ませたし、自分の車に江戸っ子ちゃんと乗っていて車のサイドミラーがぶっ飛んで行った事もあるからして、よーするに、よーしなくても、車の運転が荒いのだ。

 

もう、社用車凹ませたくないから、今日は自分の車で行こう。しかしカッチョ様にガソリン代を請求する事ができるけど、その手続きが大変だから社用車で行って。と言われる。いえ、ガソリン代いりませんから自分の車ので行きたいです、ぶつけたばかりだし。と言っても社用車で行くように言われる。

 

仕方ない。超安全運転で行こう。

 

工場で仕事の引き継ぎをオリさんに教えてもらっていると、デスクの横に白い短冊が3枚飾ってある。

 

追い求め でも届かない 僕の心 

そなたの心 真実の恋

 

女郎蜘蛛 邪な恋…

 

とにかくはっきりとは忘れたが恋の歌が3首書いてある。気になりすぎる。

 

オリさん、あの歌はなんですか?と聞くと、隣の課のマツくんが自分の今までの恋愛を短歌にしてくれたんですよ。

 

どうしよう。笑いがこみ上げる…というかもうゲラゲラ笑ってしまった。

 

いや、ホントにクッサイ短歌なのだが、なんだこの癒され感は。バカっぽいな…を通り越して何かマツくんバカ可愛い。

 

じゃあ、私も今度マツくんに短歌をしたためてもらおうかな、とオリさんに言うと、そうですね、いいかもしれませんね、と2人で笑い合う。

 

短歌か。あんな恥ずかしい短歌を惜しげもなく他人に披露できるマツくんに俄然興味がわいた。今度話す機会があったらマジで短歌を書いてもらおう。

 

しかしノートに書き写しておいたのに家に持ってくるのを忘れたぞ。

 

明日会社で疲れたらまたノートを開いて癒されよう…