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しょぼぼ〜ん

おばあ様が突然あっけなく亡くなった。でも92歳で大往生だったし波乱万丈の人生を送ってきたけど最期は本当に幸せな最期だったと思う。長く病で苦しんだ訳でもないし、皆にありがとうね、ありがとうね、とお礼を言ってくれてあっさり逝ってしまった。

 

それで昨日はお葬式だったのだが、姉妹やお父上からダメ出しを無茶苦茶くらう。まず、通夜の席でお腹の音がうるさ過ぎて叱られる。本当に恥ずかしいくらいお腹の音でギュルギュル鳴っていたのだ。だって胸が(小さいけど)悲しみでいっぱいで飯食ってられるかい!!って感じだったんだもん。

 

それからうちは家業柄葬式は神式なので、仏教とは違ってお経ではなくノリトと呼ばれるものを斎主(坊さんみたいなもんか?)が読み上げる。これが故人の人生を偲ばせる内容で大体かなり涙を誘う。

 

しかしだね、私、あまりに長くて寝てしまったのだ。姉妹はおばあ様の人生をノリトを聞いて涙してるのに、うってかわって私はウツラウツラしてたら、そりゃキレるだろうな。

 

お父上にも、お前は本当に聞く気持ちがないんだ。とダメ出しくらう。

 

しょぼぼ〜ん。

 

その後にもおばあ様のご尊顔を拝しに親戚が代わる代わるやってくるのだがね、これも私には非常に不安で苦行となるのだ。まず、人の顔と名前を一致させるのがかなり人より苦手なので、姉妹が覚えているようには親戚の顔を覚えていないのだ。

 

お父上に言わせるとお前は覚える気がないんだ。と叱られるが、そうかもしれない。親戚の顔と名前覚えるよりその辺りの昆虫の名前覚える方がいくらか心ときめくし、安易に覚えられる。

 

とりあえずもうこうなると私は自分でもどうしようもないが、閉じてしまうのだ。不安になる。どうしようもなく。知らない人がこっちの事は知ってるように話しかけてくるとパニくる。姉妹のようにはニコやかに挨拶などできない。自然に親戚の輪から離れて隠れてしまう。

 

それも姉妹に叱られる。挨拶くらいしなさい。わからなくてもニコニコ笑って挨拶くらいできるだろうと。

 

しょぼぼ〜ん。

 

しかし神式の葬儀のいい所は雅楽の生演奏が聴ける事だな。雅楽の人達かなり上手。龍笛も笙も篳篥も素敵。そして楽人の格好も斎主祭官の格好も平安時代のような格好で格好いい。

 

斎主の格好なんてあの1式手元において誰かにコスプレさせたい。とりあえずオダギリジョーにでも今は脳内で着せておこう、なんて葬式の最中に考えているのも何という罰当たり。

 

叱られてダメ出しされても仕方ない。かなり凹み。

 

でもさ、きっとおばあ様ならお風呂で何を話してもニコニコ笑って、そうやね、と言ってくれてたように、許してくれると思うんだよね。

 

しかし夏に一緒にお風呂入った時にやはり湯船に浸からせてあげれば良かったなあ。

 

それだけが心残りだ。

 

 

 

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