黄色い蝶

社内封筒を2枚社内用のポストの中に入れようとした時だ。封筒から黄色蝶々が飛び出してきた(ように私には見えた)。

 

ビックリして、私手品師にいつの間にかなってしまったのか!と驚いた顔をしていたら、その様子を向かいのヤマ女子さんに見られいて笑われる。

 

どうやら最初から飛んでいたのを気が付かずにいたようだ。それで思い出したのだが、保育園の時手品師のおじさんが来て手品を披露してくれたのだが、その時に私は舞台の上に呼ばれた。

 

耳を下に向けてトントンしてみて、みたいな事を言われて、その通りにすると耳からお金が出てきて下の入れ物にチャリーン!とはいったのだ。

 

タネも仕掛けもありありなんだろうが、如何せん保育園児。私の耳の中にはお金がいっぱい入ってるんだ!と思って家に帰って頭を傾けてトントントントン、ヒノノニト…じゃなくてトントンしていた可愛らしい時期もあったのだ。

 

最近は課全体が忙しいようで私もそこそこ仕事が溜まってきている。まあヒマより全然マシだけど。新しく来たバナナくんは西の方の出身なのであらためて西の訛りの影響力の強さに驚かされる。何か話し方移りそうなのだ。

 

うちのお父上も西のお友達と話していると少し西の訛りがうつっていたし、お母上はもともと西よりなのでたまにあちらの話し方になったりしていた。だから私も西の訛りにすぐに影響されてしまうのかもしれない。

 

この前見た映画は天上界に住んでいる女の子が主人公なので、映画のしょっぱなからセリフが天上界語をベタベタに話しているのだ。それでいつも気が付くのだが、私は日常は方言を喋っている自覚がない。テレビや映画から自分達の方言を話す人を見て、この人なまってんな!てか、うちらもこの言葉話してるのか!と少し恥ずかしくなるのだ。

 

映画の女の子は高校生で下界に行きたくて、閉塞感のある田舎町を出たくて叫ぶシーンがあるのだが、今更それに共感してしまう齢ぴー歳のわたくし。

 

フツーそれはあの年頃で思うものなのだ。あの頃の私は自分自身が閉塞していたので、そんな事も思わなかった。

 

今は家庭を持ってそれなりに幸せだが、たまーにどっか遠くへ行きたくなる衝動が湧き出る。若い時にそうおもって一人暮らしの1つでもしておけば、今こんな気持ちにならなくて済んだのかもしれない。

 

この前の同窓会で20歳の娘を持つ同級生が、娘さんに会社を辞めさせて、来年下界に送り出すらしい。若い時に都会に出して色んな経験をさせて、それでもここが良かったら戻って来ればいいから、若いうちにしかさせれない事をさせる。と言っていた。

 

本当にそうだ。私はここの良さ居心地の良さは知っているが、ついぞ他の地の居心地の善し悪しを判断する機会をほとんど失ってしまった。それは若い時にやり直しがきく時にやっておくべき事なのだ。

 

イシくんが転職して下界に下ったのも最後のチャンスだと決断したのも何かわかるような気がする。

 

私は今さらながら色んな所に住んでみたいと思うがそれは叶わないので、そういう訳で、せめて色んな所に行ってみよう、下界のお友達に会い行こう、と思うのだ。

 

 

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