風鈴

有給をとって実家の手伝いに行く。やべ、今日は大分遅くなってしまったぞ。実家に着くと玄関に入るなり、重役出勤か!と妹にめちゃ叱られる。

毎度の事なのに懲りずに叱られるような事をする私も私だが、妹もよくも懲りずにこんなに怒れるな。

あのね、言い訳がましいと思うけど、今朝はお腹の調子が悪かったし、忘れ物して取りに行ったし、だから遅れ…

うん、言い訳がましい。と言い終わらないちにバッサリ切られる。次回は必ずハーゲンダッツのアイス買ってくるからと許してもらう。

夕方手伝いを終えて家に帰ろうとすると、おねーちゃん、マロン(犬)の散歩してってくれるでしょ?と聞かれる。

今日は私お腹の調子が悪いから無理…

大丈夫、お腹の悪い人はトウモロコシ2コも食べないから。と言い終わらないうちに突っ込まれる。

散歩して行ってくれないならベタベタするから!と汗でじっとりした体で私に抱きついてくる。

ひえ!わかった!わかった!しますとも!散歩します!

という訳で麦わら帽子を被り日焼け防止の長袖を着て下は短パンというバランス悪い格好に日傘を差して犬の散歩に行く。

こんな妙な格好をしていても大手を振って歩ける安心感。田舎ならでは。空の遠くに見える雲がもう夏のモクモクした雲になっている。きれいだな。真っ白い輝きが殺人的な青い空によく映える。暑い。

マロンさんもバテ気味だ。しかしマロンさん、いつも思うけど君は大きい方をする時何故に歩きグ〇なのだ。何かすごく無様な格好だな。

散歩を終えて家の中に入るとお母様が、風鈴見つかったよ。と言って軒下に吊るしてある風鈴を指さす。

おお。懐かしい。私が20代の若かりし頃に勤めていた会社で仲良くなったおじさんが、どこかのお土産で買ってきてくれたのだが、なかなかしっかりとした銅?の風鈴なのだ。永らく行方不明になっていたのに今年になって見つかったようだ。

音色も良い。これをくれた人は生きてるかな?とお母様に聞く。私が辞める1年早く定年退職になって会社を去ったから今70半ばか。まだまだ元気な年齢か?というか元気でいると良い。とても可愛いがってもらえたからな。

というか実家に来ると落ち着く。誰もが思い浮かべる典型的な夏の風景。金魚にメダカ風鈴の音色綺麗なお庭風の良く通る部屋。

お庭も手入れされてなくてボロっちいおうちに帰るのが嫌になってきたよ。そりゃ、自分がなんにもしないからでしょ、という最もなご指摘を妹に受ける。ま、その通りだ。

庭に小人が住み着いて勝手に庭をしゅてきなお庭に手入れしてくれると良いのだけど。そういう妄想するヒマがあったら草の1本でも抜けば良いのだろうがなあ。

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