猫背のロボット

父上様と母上様が久しぶりに我が家に揃ってやって来た。実家は庭も手入れされているし、家の中も綺麗に整えられている。

が、うちはほら共働きな上に私も帰って来るのがわりと遅いし休日はほとんど寝ているし、子供達が散らかした物を子供達に片付けさせる為プンプン怒る毎日。しかし子供達は逆にプンプン怒りだす。かーちゃん何度も同じ事言わないで!!と。

んじゃ、念仏唱えられないが、かーちゃんに毎日三頭の仔馬に念仏を唱えるのをやめさせてくれ。頼む1回で聞いてくれ。お願いだから家の中に棒を持ち込んでくれるな。棒は適切な場所に置いて、適切な場所で使ってくれ。

パスタくんなどその点大人だからちゃんと光る棒はTPOをわきまえて限られた(可愛い)人にしか棒を振らない。棒を振る事にプライドを持っていると言っていたが、じゃあ、合コンで女の子にその事ちゃんと言えるんだね、と聞いたら、それはまた別の話です、と曇り無きマナコで即答したからパスタくんのプライドの地盤の緩さ、グラグラさに感動すら覚える。

という事で話がそれまくった上に言い訳がましいが、つまり、部屋も庭も整えられていない。きちゃない。両親が来る前に一緒懸命掃除をするのだが、大体ダメ出しを食らう。

絨毯が汚い、玄関マットが汚い、この前など妹にタンスの上がごちゃごちゃしすぎ、とダメ出しをくらった。その後一緒懸命整理整頓したが。

私のようなものこそお金持ちになってお手伝いさんを雇わなければならない。掃除などしているヒマなど1分たりとも平日にはない。休日は1分くらいはあるかもしれないが、大切な昼寝にその1分もあててしまいたい。リビングとトイレの掃除をしたらもうエネルギーを掃除にあてる事ができない。

こういうのエントロピー増大の法則と言うのだろうか。私が部屋を汚くしている訳ではないのだ。部屋が勝手に雑然としていくのをわずかばかりのエネルギーで抑えようとするのだが、全く歯が立たぬのだ。おそろしやエントロピー。おそろしや三頭の仔馬。

覚えたばかりのボンダンスを両親に披露する。すると、おかしいなあ、笑わせるつもりはないのに、めちゃくちゃ笑われる。何だそのロボットみたいな動きは!

ダンナ・ハーンにも踊って感想を求めると、猫背、猫背、やっぱり猫背、と殴りたくなるような感想しか頂けなかった。

しかし動画で見た教えてくれる若い女人の踊り方などキレもありしなやかさもある。
ほげー。この子達に手取り足取り教えてもらいたい。それにだ、浴衣とゲタとピンと伸びた背筋にサラサラと揺れる長い髪、美しすぎてヨダレが垂れる。じゅる。

というかものすごく始まるのが楽しみになってきた。猫背のロボットといえど少しはギコギコ踊れるようになってきたのだ。

昨年は1回しか行けなかったが、今年はもう少し多くいきたいな。

そんな事を考えて早朝から窓ガラスを歌いながら拭き掃除していると、息子に言われる。かーちゃん訳のわからない歌うたわないで、うるさい。と。

最近ダメ出しばかりくらうな。

悔しいのでもっと大きな声を出して息子の耳元で歌を披露してやった。けけ。母をコケにすると倍以上めんどくさい事になると思いシラス丼。

広告を非表示にする