たそかれるかれ

次男坊と海外ドラマを観ていて、犯人が窓ガラスを破って逃亡するシーンが出てくる。
次男坊めっちゃ驚いている。アクションシーンに驚いていたのかと思いきや、

か、かーちゃん!!あの窓ガラスすごく弱くない?!あれで割れるなんて!!と言っている。

お、おー、そんな事考えもしなかったが、たしかにあっちの窓ガラスは脆いのであろうか?それともお国は関係なく窓ガラス全般もしかして脆いのだろうか?

しかし素手で殴って割れる窓ガラスはたいして強くはないぞ。教室のドアのガラスくらいの脆弱さだろう。という事はあっちの窓ガラスはやっぱり脆いのだな。

子供はたまに思いもよらない所に気がついたり呟いたりする。

長男坊など今さっき、かーちゃん、僕夜の空気吸ってくる、と呟いて外へ出ていった。あ、うん。と思わず頷いたけど、小6のダンスィの口から出るセリフだろうか。何たそがれてんだ?

まあ、どうせ外で1人戦いゴッコでもやってるんでしょと思って外を覗いたら、マジで階段に腰掛けてたそがれている。

震える程笑える。しかし笑ってはいけない。青春を迎えようとしている息子が青春しているのだ、笑ってはいけない。

大体彼のあーいう少しお花が灯ったところは何を隠そう、いや、全然隠してないが私に似ているのだ。

私もいまだに夕焼けなんか見て泣いちまうよ。青い春をとうに過ぎて春が腐りかけているのに。ぷっ。自分の事だから笑っちゃおう。

中に入って来た長男が、ふー、色々考えたよ。という。何?好きな女の子とあんな事やこんな事した妄想?と母親らしからぬ発言をする。

そんな私のからかいも受けずに、違う、僕達人間がいなかったらこの世界はどうなってるのかなって。と言う。

いかん。笑ったらいかんよ。しかしあまりに考える内容が自分に似ているので、余計におかしい。

私もいまだにこの世で私だけになったら、どうやって生きていこうか妄想する。とりあえず図書館に住む事は決めている。何かわからない事があったら本で調べないといけないし。

一生分の食料も店のものを食べ歩いてもいつかは腐ったりなくなったりするから、いずれ狩りをしなければならないだろう。

そういえば、今日お昼休みに隣の課のカチちゃんの息子さんが、サバイバルゲームが好きでわざわざ埼玉までやりに行っていると聞いた。聞くにつけ楽しそうだ。

要するにかくれんぼみたいなものでしょ。かくれんぼは大好きだ。隠れている時のドキドキ、鬼の時はこっちの視線に気が付かれていない時の高揚感などワクドキ。

男の子の中にはどうしても捨てきれない狩猟本能があるからな、うちの息子もおそらく好きだろうな。

これはいつか世界に私だけになった時の狩猟の練習で息子とサバイバルゲームでもやるか?

息子が頭にお花咲かせてるから、やっぱり私もかなりめでたいお花が頭に咲いてるんだろうな。

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