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尊い天上人のある1日

エア(妄想)オダギリジョーとニケツして転んだ怪我が大変痛む。あなたが噛んだ小指が痛い、というフレーズに負けない程の愛の歌。あなたとニケツして派手に転んだ腕とお尻とモモが痛い、はい、昭和歌謡曲オワリ。

梱包作業中に指を怪我して絆創膏を貼っているパスタくんに、労災だな、私のこの黒にえたこれも労災になるかな?自分のアホ妄想のせいだけど。と聞く。

出た、クロニエタ。とパスタくんに言われる。パスタくんには黒にえたが通じないのだ。

じゃあ、黒にえたの何て言うの?と以前聞いた時に、アザになったとか言います、と言われたのだ。

はあ?アザ?アザは赤っぽい怪我とか生まれつきの痣をアザと呼ぶのだ。黒にえたは、どこかで打って内出血が黒っぽく見える時に使うのだ。青タンと呼ぶ人もいるが、この色に対する情緒溢れる日本人らしい表現がわからぬか、この非国民が。と心の中で毒付いておく。

パスタくんはまあそこそこの?都会育ちであるし関東圏出身なので言葉が標準語だ。しかしうちのお父上いわく、たかだか数百年前に都になったからと言ってあんな田舎の言葉を標準語にしてもらっては困る、と山深きド田舎で天上界語をネイティブ発音で話しながら威張っている。

しかしそう思うと英語は聞いただけでは話せるようにならんな。毎日テレビから流れるネイティブの日本標準語を聞いているけど、全然話せるようにならんもの、標準語。

今日は良い天気で洗濯機を一生回してるんじゃないかと思う程して布団を干して歯医者に行く。

ここの歯科助手の女人の声がとても聞き心地がよいいい声なのだ。年齢はそこそこいっているが、声がいい。ナレーションの人みたい。でもどこかで聞いた声だなー?思い出せない。何かのテレビ番組のナレーションの女の人の声に似ているのか?

わからない。思い出せない。気持ち悪い。

帰ってきても思い出せなくて気持ち悪さがとまらない。あと少しで思い出せるのにあとそこまで来ているのに、うわー!!気持ち悪い!

干したばかりの布団に横になって思い出そうとしていて、うたた寝をしてしまう。暑くてすぐに目が覚める。

うがー。天上界って悲惨だ。田舎で大自然に囲まれているのに、たいして涼しくないのだ。夏は暑く冬は寒いのだ。だから江戸っ子ちゃんも尻尾巻いて下界へ逃げ帰ってしまったのだ。

そういえば彼女が去ってからもう1年経ったのかもしれない。

下界に友達ができたのはありがたい事よ。そうじゃなきゃ意味もなく私のような尊い天上人が軽々しく下界に下る事など許される立場ではないからな。

まあたまに、奥様お遊びが過ぎるのではありませんか?と下僕(家族姉妹その他諸々)に諫められる事もあるので、尊い天上人である筈なのにゴキブリのようにカサコソコソコソ行動しなければならないのはツライところだなー。