すごくショックな事

良い天気だ。今日はワクワクしている。毎年開催されながら1度も見た事がない自転車コギコギレースを昼休みに見に行こうと思っているのだ。

昼休みのチャイムが鳴ってから1人でノンビリお散歩がてら歩いて道路沿いへ。沿道に沢山ではないが見学の人や多分チームカラーだろうが青の集団がいる。

たしか予定表ではお昼休みのうちに2回周回するはずだ。多分ね。その予定表を見てあらためてチビッたが。この距離を20分くらいで1周してんのか!!どんなスピードだ。

しかしな、私も詰めが甘い。その予定表を無くしてしまったので何時に通るかよくわからない。まあ、2回のうちの1回くらいは見れるでしょ、時間的に。

と、思っていたらバイクの集団がやってきて、その後にズラーッと自転車の列が連なってやって来た。

おお!カッチョイイ!色とりどりの自転車もカッコイイし、意外に静かにサーッと風のように通り過ぎて行く軽やかさも素敵だ。

自転車の集団が通り過ぎると色とりどりの車が数台の自転車をそれぞれ積んで連なってやってきた。

うわあ。カッコイイ。あれか?自転車が故障した場合にすぐに取り替える為か?青い車が沿道の青い集団を通り過ぎる時にクラクションをリズムよく鳴らしている。青い集団も手を振ったりしている。応援団なのね。

道路についてわずか3分でレースに出会い30秒くらいで集団が去ってしまったので、私も風のようにおいとまして会社に戻る。お腹空いたばい。ご飯食べなきゃね。

しかし初めて見たがおもろかった。会社からそこそこ近いが会社の人が1人も見に来ていなかった。皆さん興味ないのであろーか。ふむ。江戸っ子ちゃんがいた時に一緒に昼休みにパスタくんも誘って見にこれば良かったな。まあ、過ぎてしまった事。後のまつり。自転車祭り。

残業時間にどうやっても男手が必要な梱包作業がありパスタくんに手伝ってもらう。パスタくんが溜息をついてすごくショックな事があった、という。

珍しい。パスタくんは常からあまり自分の悩み事や愚痴を言わない。それなのに深刻そうに何か言おうとしている。

何があったの?と聞くと、

この前会社の安全靴を臭くて洗ったら、余計に臭くなったんです。もう履いてる自分の足も臭くなるし、デスク座って仕事していても自分の靴のにおいが臭くて気になるんです。

………心配して損したという言葉を今使わなければいつ使うのかという程どうでも良いショックな出来事ばなしだ。

しかし急に自分も不安になる。もしかして私の安全靴も恐ろしく臭いのではなかろーか。いやいや、待て待て。嗅覚は私の方がパスタくんより数倍優れている。パスタくんは自分の靴の臭いが分かる程靴が臭い。しかし私は自分の靴を臭いと感じた事がない。

いやいや、もしかして自分のにおいなので気が付かないのかもしれない。ものすごく不安になる。

ちょっと嗅いでみていい?と自分の靴を脱いでクンクンしてみる。う、うむ。良かった。臭くない。

パスタくん、靴のにおい嗅いであげるからちょっと貸してみ?というとパスタくんがいやいや流石にこれはヤバイです。嗅がせられません。と言って自分で嗅いでくさっ!!と言っている。アホ…なの?

ふー。しかし安心した。今のところパスタくんの日常ですごくショックな事は靴が臭いだけという事は彼は要するに要しなくてもクソゆるい日常を送っている証拠でもある。

ゆるい日常を送れるのは幸せだな。しかし私も靴のにおいには気を付けよう。すごくショックな出来事の一つにならないように。