鍋焦げピエ蔵

〇〇さん最近調子悪いの?とカエルさんに聞かれる。ギクリ。ぶっちゃけ調子は最高に悪い。低血圧がひどいし活力が全然沸かない。しかし仕事中はちゃんとそれを隠してつとめてフツーにしっかり仕事をしているつもりだ。

しかしカエルさんのように女人の化粧の仕方や髪型のちょっとした違いに気が付く人から見たら調子の悪い人の調子を隠しているのを見抜くのは朝飯前かもしれない。

カエルさん若い時モテたろうな、と同時に思う。こういう他人の気持ちをすぐ察っして気を使える人は女人の心を掴むのも上手いのだ。しかしカエルさんとは別の部署で会うのも1日に1回あるかどうか。同じ課の誰1人として私が調子が悪いなどと気が付いていないぞ?カエルさん人をよく見ているな…恐ろしや。

別にどこも悪くないよ〜、と笑って誤魔化しておく。

定時で家に帰って調子の悪さに負けないようにご飯を作り始める。今日は暑かった。素麺だ。素麺しかない。後は活力をつけるために鶏肉の何か料理でも作ろう。

作っていると子供達がツバメの子が道路に落ちている、と言う。この時期巣立ったばかりの雛が落ちているのはよくある事。少しでも飛べるなら親鳥がちゃんと近くにいるので拾って持ってきてしまうのは厳禁だ。

しかし見に行って見るとツバメではなく雀の子、それもまだ目も開くかどうかの小さすぎる雛だ。

ありゃま。これは困った。これは放っておいたらネコのエサ、もしくは夜には衰弱して死んでしまうだろう。

とりあえず家に連れて帰る。鳥の雛は滅多に育たない。人の手からエサをもらってくれないし、どう育てていいのかわからない。
子供の頃何度小さな雛が朝には冷たくなっているのを見て号泣した事か。

今回はすぐにスマホ様に育て方をお聞きしてドッグフードで良いのか、とホームセンターへ買いに行く。ふやかして与えると大きなお口を開けパクリと食べてくれる。か、かわゆい♡

昔7月1日に拾ったツバメの子に、しちいちつばちゃん、と言う安易な名前をつけたが、今回は5月24日の雀だから、ごによんすずちゃんか?長いな。

そうしている内に名前募集中と江戸っ子ちゃんにLINEで入れておいた返事が来ている。ピエ蔵という名前が入っている。

ピエ蔵。素敵だ。決定。ピエ蔵にメロメロメロンリチックになっている間に素麺の鍋の水が沸騰しまくって鍋が焦げ焦げになったから、苗字は鍋焦げに決定。

鍋焦げピエ蔵。素敵。

ちゃんと育ってくれると良いな。そうでないと調子の悪い私の心の調子まで悪くなってしまう。もう冷たくなった小鳥を見て泣きたくない。というか、常から泣きすぎているのにもう泣きたくない。

明日から早く起きてピエ蔵にご飯をあげないと。何だかなくなっていた活力が湧いてきたぞ。
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