心理戦

宿題終わったのならチェックするからかーちゃんに見せてね、と次男坊に告げる。次男坊はご不満そうに、サボってる訳でもないのになんでみせなきゃならないの、と先日GWの宿題をサボりまくって夜中に母にたたき起こされやらされた記憶がすっぽり抜け落ちたかのようなセリフを吐く。

いいから見せなさい。と言うと忌々しげに、今からやる。と捨てゼリフを吐いて二階に上がって宿題をやり始めたようだ。思いっきりサボってる。サボってる訳でもないどころかサボってる訳でもない訳ない。サボりまくりのてんこもり。

しかしこの次男坊最近心理戦をしかけて来るようになった。私が仕事から帰ってきて1分の猶予もなくご飯を作ったりして内心子供の宿題のチェックなどめんどくさいなあ〜と思っている私の心を読んでいる。

読んでいるので、宿題見せて、というと自信たっぷり、いいよ!今日はね、ちゃんとやったから今から持ってくる!と曇りなきマナコでのたまうのだ。そうするとわたくしも安心して、そうなの、じゃあいいよ、ちゃんとやったのね、すごいね、と言って宿題のチェックをやらない。

しかしだ、最近あの自信満々もどうやら演技である事が判明した。1度、じゃあ持ってきて、見るから。とめんどくさがらずに私が宿題のチェックをする体勢に入った途端、ニヤリと笑って、あ、まだやってないところあったから、やってくる、と言って2階に上がっていったのだ。

かーちゃんが見るかどうかわからぬがかーちゃんの宿題チェックのめんどくささを読んでギリギリの駆け引きをしている。相手がどの手で来るかわからぬが自分も持っているカードがやばくてもそれを微塵も感じさせないように、ちゃんとしたカードを持っているように振る舞うその姿。

ホンマに残念だ。これでもう少しお勉強が出来たらウソとハッタリをかますその度胸で何にでもなれそうだが…今のところは何ににもなれないイキフンを漂わせている。

まあ、だから塾に叩き込んだのだが。一応楽しんでいるのでホッとしている。

しかし次男坊はわたくしに良く似ている。考え方や不器用さや、まあぶっちゃけ私も宿題など出ていた記憶さえないほどやっていかなかった。授業中はボーとしていたしコンプレックスの塊だし。

それでも一応就職する時には高校で1番良い就職先を斡旋してもらえたし、今のパートも地元ではそこそこ時給も良いところでちゃんと働かせてもらえている。何だかわからないけど運だけはあったのかもしれない。

それを妹に言うと、チューくん(次男坊)は男だからね、そんな運みたいなものにかけてどうしようもない男になってもらっても困るから、今から手を打っておかないと、と言われる。

もっともだ。

だから塾に叩き込んだ。だけどウソとハッタリをかましてバレた時のニヤリと不敵な笑みを浮かべるその姿を見るとな、こやつは何とかなるかもしれないと、運のようなボンヤリしたものにかけてみたくなるのだ。


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