あなたカラスわたし人間

良い天気〜。後回しにしていた外での作業を今日はしよう。外で作業をしているとドラム缶の上にトン!と音をたててカラスが舞い降りて来た。

春だな〜。こやつらが工場内の芝生の上をヨタヨタ歩きながら虫を探し始めるのももうすぐだ。

みな、どうしてカラス嫌いなのだろう。こんなに愛らしいのに。

カラスは人を怖がらないから憎たらしい、というが人を怖がらない猿程は憎たらしくない。犬と一緒に猿を追いかけた事が何回かあるが、絶対届かない木の上で、アクビなどされると無駄だと思っても石を投げたくなった。猿めー。

それに比べてカラスは可愛い。ドラム缶の上にもう1羽飛んで来て2羽で仲良く何かをつついている。そぉ〜っと近付いて行く。

向こうもこちらに気が付いて様子を窺っている。でもそんなに私を怖がっていないみたいだ。こんにちわ。と話しかける。あと1mというところでさすがに飛び立つ。

しかし私が攻撃する気がないのを知ってかそれとも私をナメているのか2m程離れた所でまた私の様子を窺っている。

ドラム缶の上の何をつついていたのか興味ありあり。近付いて見る。ドラム缶には錆び防止の為にゴムのキャップが被せてあるのだが、昨日の雨で少し水が溜まっている。その中に米粒が固まって3cm程のボール状になっている。

なるほど。カチカチに固まっているのでワザワザここまで持って来て水につけてふやかしていたのだ。カラスの好きな所はこういう所だ。かしこくて遊び好きなところ。

やつら、きっとまだこれを食べたいのだろう。さすがに卑しいわたくしといえどカラスの持ってきた米粒まで奪う程は卑しくない。

食べれ食べれ。と2羽に声をかけて作業に戻る。

すぐに2羽が飛んで来てまたドラム缶の上で米粒の固まりをしゃぶしゃぶつんつんしている。ふふ。可愛い。

春になると事務所の外に出るのが楽しくなる。巣から巣立ったばかりの雀の子を眺めたり、セキレイが巣なんかこんな所にないんだからね!!と巣の周りをウロウロしてバレバレなのも可愛い。

早く桜も咲くとよいなあ。

今日は定時で帰ろうと思っていたのに、予想外に仕事があり、それも急ぎの為帰るに帰れない。

今日は課も人が少なくガラーンとしている。カッチョ様とパスタくんしかいない。静かだ。お腹鳴りそう。というか鳴っている。早く返事が来ないかな、と電話待ち。

待っている間にパスタくんにカラスの話をしたいが如何せん静か過ぎてカッチョ様に話の内容が聞こえてしまうだろう。

そうするとわたくしが、仕事もしないでカラスと遊んでいると思われてしまう。仕事してないで遊んでいるというだけでかなりマイナス印象だろうに、カラスと遊んでいるとなったら人として認めてもらえなくなるかもしれない。

という事で仕事の話ししかパスタくんには話しかけず。まあ、パスタくんもカッチョ様がいてくれて助かっただろう。そうでなければ電話待ちでヒマを持て余した頭ユルイ人にゆる〜くてぬる〜い話を延々と聞かされるのだ。たまったものじゃないだろう。

しかし今日事務所にきたタマタコくんにはゆるーくてぬる〜い話を聞かせておいた。

見積書の値引きの額が盛ってるね!という会話からTVの通販のもう一つ付いてきます!というお馴染みのセリフを思い出し、好きだったドラマの話しをしたのだ。

押し売りが来るのだけど押し売る物にこれもあれもと押し売るものよりいいものを付けてくれるのだ。(多分そんなシーンもあったような…?)

あのゆる〜いドラマがまた観たくなった。妹が持っているから借りてタマタコくんにも貸してあげよう。それで自分ももう1回見てみよう。

待っていた電話を受けて家に帰る。

春だと思うと嬉しくて今日こそは夜更かしするべ。