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胎蔵界

暖かい。良い天気だ。今日は子供の社会の宿題で地域の古い建物を探しにいかなければならない。

お寺でも行こうかな、と武将ゆかりのお寺を尋ねる。何年に建てられたとかの案内看板でも見て書き写せばよいな、と思っていたらあまりに寺の規模が小さすぎて、看板どころか人っ子1人いない。人のうちに無断で入ってきた変な人状態だ。

娘はビクビクしている。勝手に入っていいの?ねえ?帰ろうよ。と。これはあれだろうか。友人のビビリぃの友人と同じ種族かもしれないな、我が娘は。

大丈夫だよ、りーちゃん、ダメなら叱られるだけだから。と辺りをウロウロするも年季の入った建物とお墓しかない。誰かいればお寺の由来も聞けそうなのに。

諦めて近くにある由緒ありすぎる観音寺に蔵かえ、いや、寺かえする。

しかし由緒あるだけあるな、境内の写真が一切禁止となっている。由来の書いた案内看板を写真に撮ろうと思っていたのに、無理だなこりゃ。

しかし初めて来たが意外に立派なお寺だ。建物も重文になっているだけある。趣きがある。案内の看板を紙に書き写していると、お爺さんが1人ウンチクを披露してくれる。普段なら迷惑なだけだが、今日はガチでお勉強なので、色々質問して教えてもらう。

本堂にもおいで、と手まねきするが、どうやらこの寺のお人ではないようだ。このお寺の人であろう住職?さんも近くにいるがその人よりも熱心に案内してくれる。

子ども達と色々佛さまを見た後はロウソクに火を灯してお供えする。

静かだ。ロウソクの炎も見ていると落ち着く。この先は胎蔵界云々という案内看板があったが、胎蔵界とは何だろう?よーするに佛さまのいらっしゃるところか?お寺の事も仏教の事にもとんと疎いのでわからぬが、静かで暗くて建物も古くてとても心が落ち着く。

その後は大黒天さまの打出の小槌を振りまくって我が出世を卑しくも祈りまくり、屋根を支える天邪鬼にお別れを告げ寺を後にする。

夜になると視力が落ちまくるので新しい眼鏡、それも度数を2段階上げてもらい眼鏡をこさえて、その後はバスケボールを買いに行く。

バスケボールを買って河原で双子とバスケのマネ事をする。息切れしまくり。だけど懐かしい。学生の頃のバスケに明け暮れていた事を思い出す。高校2年生になってコーチと折り合いが悪くなるまでは本当にバスケは好きだった。

老夫婦が可愛い犬を連れて散歩している。犬を触らしてもらう。ベンチに座っている人もいる。小学生が自転車で通りすがる。川面がキラキラ太陽の光が反射して綺麗だ。

胎蔵界を訪れたので河原を眺める自分の心も何だか穏やかだ。さすが影響されやすい、安い人間。しかし安らかな気持ちとバスケをやっていた頃の懐かしい思い出とあいまって涙が出そう。

しかし今日のバスケ(と言ってもボールを投げて遊んでいただけだが)は何か楽しかった。家に帰ってからも道路で息子とボールで遊ぶ。

欲がでる。バスケゴール欲しいなあ。

どこぞにあるか探さねばな。

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