キラキラ言葉

かーちゃん僕はキラキラ言葉が嫌い。と忌々しげに次男坊が言う。

へ?キラキラ言葉って?と聞くと、先生がね、居心地のいい〇〇小学校にしましょう、とか言うから、あれ聞くと居心地いい訳ないだろ、と思ってイライラする。と言うのだ。

他にも色々キラキラ言葉があって僕は暗いからあーゆう明るい言葉は嫌い。と堂々と述べる我が息子、9歳。

あれでしょ?キラキラ言葉の中にウソっぽさがあるから嫌なんでしょ?と聞くと、うん。と答える。う〜む。困った。私も人の言葉の中の裏をかいたり裏の裏をかいたりウラウラするクセがあるが、こんな子供の頃には流石に先生の言葉を聞いてウラウラしていなかったぞ。というか先生の話し聞いてなかったからか?私は?

私もあまり綺麗な言葉は好きではない。正論も好きではない。正論は人を追い詰める。少々曲がっていてもそこに逃げられる人がいるなら曲がっている方がいい。

しかし親として子供が曲がって育ってもらっても困るので、

先生も言いたくて言ってるんじゃないでしょ。無理だと思ってもこうなるといいな、って所を目指しておかないとね。諦めたら終わりだよ。と、言っておく。

以前看護助手をしていた時のある看護助手さんが末期の癌患者さんが、人生何もいい事ありはしない。と嘆いていたのを聞いて、彼女は満面の笑みで天使のように言ったのだ。

そんなこと言ったら勿体無いですよ。これからもきっといい事ありますから、人生は素晴らしいですよ。

と。私はあの時くらい心臓が凍りついた事はないね。実に耳触りの良い言葉であるが、癌患者の愚痴にさえ眩しいくらいの正論をぶつけられる人って逆に私には悪魔に見えたのだけど。

私だったらあの患者さんに何も言えなかっただろうな。私だったらそうですよね、と言って側で愚痴を聞くくらいしか出来ぬ。あの時から正論程恐ろしいものはない、正論を振りかざす人程要注意だと頭に刷り込まれてしまった。

今朝は出勤する前に車の運転が荒い私に向けて、雪少し積もっているんだから車とばして行かないように、と旦那さんから真っ当なご忠告を受ける。

しかし正論(?)が嫌いな私、ハッハッハ、分かってるって、滑りながら運転すらからね、とこういうふざけた奴は1度痛い目に合わなければいけない、と私が神様なら思うようなセリフを吐いて出勤。

そして案の定、坂道でタイヤが滑ってロックがかかってしまいブレーキが全くきかない。ハッハッハ。このままでは向こうから来る車にぶつかるか他人様の家の石垣にぶつかるか。二者択一。まあ、石垣だな、と選んで石垣側にハンドルをきって石垣に激突…5cm前くらいで車が止まった。 

次男坊よ、人様の有難い意見にケチばかり付けているとこういう母みたいなアホな出来事に結構あうからな、先生のキラキラ言葉にもちょっとは目をキラキラさせて頷いておきなさいよ。

それが身のためだ。
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