欲しい時に君はいない

朝イチにカッチョ様にメールをする。私、余裕ありますよ業務に。仕事くーだーさい♡と。

すぐに返信が来て、ありがたいです、振る仕事を考えておくのでしばらく待って下さい。とな。ふー。やでやで。良かった。

しかしここで残業をしてはいけない。余裕ないじゃん?と思われる。しかしだな、今日は発注も入力作業も問い合わせもタンマリ来ているぞ。

くそ。燃える!ズダダダン!とこなして夕方に一息。丁度その頃にパスタくんから我が課の自転車がパンクしたので修理に出して欲しいという要望が。

一息ついたし散歩がてら会社近くの自転車屋へ。しかし、ドアに鍵がかかっている。アチコチのドアに手をかけ家の周りをウロウロ。うちの社畜服は見ようによっては刑務所の囚人服に似てなくもないから、脱走してきた囚人が空き巣していると通報されても何の文句も言えない状況。

諦めて自転車にメモでも貼って置いておくか、と思いポケットに手を入れると、いつも立ったら必ず入れる筆記用具セットを持って来ていない。

ぐわあ!!何故にこんな非常事態?にペンの一つも持っていないのだ?いつも何の用事もないのにそこら辺りに転がっていたり、忘れて洗濯に出して制服をインクだらけにしてしまったりするのに、何故に君が欲しくてたまらない時に君はいないんだー!!ペン!

仕方がない。自転車だけ置いて後で電話でもしよう。看板の電話番号を呪文のように唱えて帰る。

会社についてすぐに電話をするが留守のようだ。出ない。しかしすぐに不安になる。果たして私の覚えて来た番号で合っているのだろふか?そして、もう一つ詰めが甘い事に自転車屋の看板の電話番号を覚えるのに必死で名前を覚えていないので調べようがない。

管理部に電話して自転車屋の名前と電話番号を聞く。しかし名前はわかったが電話番号は誰も知らないという。仕方なくネットで調べると、ビックリ!こんなに全国に同じ名前の自転車屋があるのか!もしかしてチェーン店か!と絶対違うだろうが、ひとりツッコミ。

まったくヒットしないので、イライラして諦めてもう1台の自転車にまたがり今度こそペンを持って自転車屋へ。

カキカキ。直したら守衛に持って来ておくんなまし。と書いておく。

ふー、やでやで。何やってんだ?おいら。まあ良い散歩になった。

定時ちょい過ぎに帰り支度をしているとパスタくんが宅急便を出しに社用車で出かけるという。私帰るから途中で寄って出しておくよ、というのにダメです。僕が行きます。という。珍しい。いつもならすぐに、お願いします。というのに。

何で?と聞くと、お客さんと話しすぎて話しが長くて疲れたから散歩してきたいと言う。そんな理由かい!

まあ、しかし私も今日は自転車でお散歩しまくったからな、その気持ちもわかる。

帰り途中に自転車屋をのぞくと誰かいるようだ。車から降りてあらためて自転車の事を頼んでおく。

奥から白髪の気の良さそうなお婆さんがニコニコして、明日直して守衛に届けておきますから。と言ってくれる。

可愛らしいお婆さんに会えて心がホンワカ。

疲れた心身が癒されるぜよ。