発端は靴下

今日ほど仕事にやる気がない日があっただろうか。いや、無い。とも言えないが、とにかく朝急いで靴下を履いたら私の巨大な足には小さ過ぎてすぐに脱げてしまい、仕事のやる気も人生のやる気も無くしてしまう。

もう嫌だ。何もかもが嫌になった。この場合の何もかもは、とりあえず目の前の仕事と家に帰ってからの子供の夏休みの工作ぐらいだが。

私は幸せな人間であるな。しかし、あえて目の前の仕事をポイして今日はもう自動倉庫バトラーの所に逃げ込む事にする。

バトラー…私の歌でも聞くかいな?品物を倉庫にピーーガシャン、ピーーガシャン、と入れているバトラーに聞こえるかどうかの音量で最近の自分流行りバックホーンを歌う。

うっ。ちょいと悲しい歌なので、PVに出ているあの方の不幸とあいまって涙が出る。そうするともう次から次へと悲しい気分が出てきて、在庫片付けをしながらマジ泣きしている。

品物を取りに来た人にバレないように目を合わせずやり過ごす。

これはいけないと思い昼休みに靴下を変えに一時帰宅。晴れてもきたしこれは気分が明るくなりそうだ!と思っていたけどやはり気分が変わらない。

昼からもバトラーの所に逃げ込み、ピガシャン(大丈夫か?)、ピガシャン(歌いたければ歌えよ!)、と話しかけてくれる倉庫に甘えて1人クラークブツクサ歌っている。

ところがどっこい扉の音に耳を澄ましているはずだったのにいつの間にかパスタくんがいるでわないか!!!

ひいいいいー!!歌は小声だから聞かれてないだろうが、目が目がー!!ムスカじゃないけど目がー!!涙目だぜ!このやろう!

眠たくてやる気出ないしアクビしまくって目から涙がでるよー、と笑ってごまかす。

しかし誤魔化さなくてもパスタくん、人に無関心なので絶対気が付かない事に言った後に気が付く。やはりボンヤリしているひとはいい。気が楽だ。

夕方になってもとうとうやる気も気分も回復せずじまいなので、珍しくノー残業で帰宅。これは気分が追い詰められた時はトイレ掃除に限る。何に追い詰められているのかわからぬがとりあえずトイレ掃除をする。

あー、まだ結構時間があるから今から映画でも見に行こうかなあ…

あ、工作しなきゃ。やる気が出ないよジャムおじさん…アンコ下さい…
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