キャラ弁

今日は自転車コギコギ工場へ行く。立つ、しゃがむ、を間断なく繰り返し品物チェック。年配の方なら腰も膝もガタガタだろう。私は膝カクカクくらいで済んでいる。

いつもはたいして人がいない倉庫的な場所なのに今日はやたら人に出会う。仕事は散歩だと断言する優秀くん、仕事は暇つぶしだと断言するベンツくん、仕事楽しそうフルアラさんなどと会話をして工場から外へ出る。

おや?腹ぺこ青虫的なお顔の毛虫がいるではないか。かわいい。しかし可愛いと思ったのも一瞬、芝生の上を大量の腹ぺこ青虫がウニョウニョしている。

ぞぞ。単体可愛い群体憎い。サッサっとその場を去る。

昼から黙々と仕事をしていると、可愛い女の子がこちらの事務所に用があるのか、カウンターの前に立っている。か、かわいい!

辛抱たまらん。用事を聞いた後は、かわいいね、年いくつ?彼氏はいるの?好みのタイプは?趣味は?などなど、セクハラまがいの質問を浴びせまくる。

請負さんが着るピンクのボンヤリダサダサ制服を着ているのになんでこんなに可愛いのだ?

しかし、照れちゃってホントにかわゆい。

また、こっちへおいでね、と言っておく。今度きたら連絡先聞いてしまいそうだ。セクハラで訴えられないように自重しよう。

家に帰ると双子が明日のお弁当はみんなみたいにキャラ弁がいいとのたまう。何?キャラ弁とな?母が一度も作った事のない?

私は双子に諭す。あれは母親の、

ね?私子供にこんなに可愛いキャラ弁作ってあげるいい母親なのよ?いい母親でしょ?という周囲へのアピールにすぎない。

それが証拠に家でキャラつき夕御飯を作っている母親はいないハズだ。あれは母親のいい母親ぶりアピールでしかないのだ!

と、切々と訴える。しかし娘がズバッと言う。

違うよ、子供に喜んでもらおうと思うお母さんが作るんだよ。

グッ。言い返せない。私だって子供に喜んでもらいたい。でもそれ以上に自分が楽して喜びたい…!!

という事で、頭を使い、今日子供用に買ってきたアイスをさも自分の物のようにアピールする。

かーちゃん、アイス食べてもいい?

あー、残念。それ全部かーちゃんのなんだ。
 
えー!?食べたいなあ!

うーん。じゃあ明日の弁当キャラ弁作らなくてもいいならアイスかーちゃんのあげるよ?

うん!キャラ弁じゃなくてもいい!アイスちょーだい!

という事で子供を喜ばせ自分も楽が出来る結果になった。

一件落着、わたくしもアイス食べよう。



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