猿のお爺様

今日は会社へ行き3000円払って健康診断を受ける。江戸っ子ちゃんも受けるかと思っていたらこの健康診断は30歳以上が対象者らしい。

そうなると私は対象外だが金にものを言わせて無理に受けさせてもらった。(大嘘)

しかし今回私は初体験が3つもある。マンモグラフィと胃のレントゲンと、あともう一つ乙女だから書くことの出来ない検査。

3つ目はすでに家で済ませて来たが、ほとんど涙目、心に誓う。もう来年は絶対受けないぞ、この健康診断。

受ける前から憂鬱な健康診断の受付を済ませて胸部レントゲンの後に恐怖のバリウムを飲む検査だ。粉の炭酸を飲ませられる。不快に胃が膨らむ感覚。それからバリウムを手渡される。バリウム、これが噂のバリウム、何かほかごとを考えて飲むのがコツだと技師さんが言う。

一口飲んですでに吐きそう。大体液体のガブ飲みが出来ないのだ。それどころか液体を殆ど欲しない私、昨日からの断食断水も全く苦ではない。喉も乾かないし、いつもならまだ寝ているのでお腹も空かない。

ああ、バリウム様。ほかごとを考えれないほどあなたの事で頭がいっぱいだ。

2度3度とオエッとなりながらやっと飲み干す。涙が出てきた。後は犬扱い。回れ右、棒とってこい、そうじゃない、もっとクルクル回れ、はい、おすわり。

終わった頃にはヨレヨレだ。2度3度と受けるうちに慣れてきますからね、と優しく言われても私はもう信用しない。もうごめんだ。もうバリウム様とは縁を切る。2度と受けるものか。

その後もあの漫画のあの人に貧弱!貧弱!と叫ばれても真実なので何1つ言い返せないブツを挟んで(でも、挟めるもんだな…)レントゲン。

問診の時の先生はボタン1コだけ外せば、そこから聴診器を当ててくれる。だがその後に同じ医師の触診があって上着全部脱いでください、と言われたから、なんだろ、ボタン1つで恥じらった意味もない。

人間はいつから裸を見られるのが恥ずかしくなったのだろう。猿だった時はまだだよな?服を着始めたのは毛が少なくなってからか、服を来たから毛が少なくなったのかどちらかわからぬ。

猿だった時きっと他の猿より毛が薄い猿がうまれて、皆に笑われたのだきっと。アイツ、ツルツル、ウキキ!と中学男子の修学旅行的会話のように。

その猿は頭を使って服ぽいものを作って着た。そうしたら意外にオシャレだった。メス猿達はざわつく。

何、あの人(猿)。かっこいい。

それでモテモテ。だから子供もいっぱい作った。それがおそらく今の人類の元になったのだ。

私は思いを馳せる。皆に薄毛を笑われて屈辱の日々を味わった遠い昔のわたくしのお爺様猿の事を。よし。その屈辱に比べたらこの貧弱な上半身を、全開サワサワ検査される事など耐えれない事でもない。(というか妄想しているウチに終わっている)

はー、疲れた。もう、健康診断はごめんである。

来年からはまた重さと高さと厚さを測るだけの軽目の健康診断にしておこう。





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