天気のいい日の1日

目覚めるととても良い天気。すぐに布団を干そうとベランダに布団をズルズル運ぶ。少々背中下部が痛む。ダメダメ。腰痛なんかじゃないからね、とせっせっと布団を運ぶ。

ついでに掃除機をかけようと絨毯に掃除機をかける。ついでに絨毯の下の床もかけようと絨毯をめくる。ぎゃっ!!何これ!カビカビ!ひぃー!!恐ろしいものを見てしまった。

私と二人の息子が寝ている方の絨毯がテレビ番組ならモザイクがかかる状態のカビの王国。
急いで雑巾で拭き拭きする。気分はシンデレラ。ボロを着せられ継母にこき使われる設定。
実際はボロを着ている以外なんの共通項もないが。

でも、あれだ。シンデレラといい白雪姫といい、なんかちょいちょいイラッとするところがあるんだよなー。白雪姫なんて面倒みてくれた小人達にあっさりさよなら~って手を振って、頭の悪そうな王子の元に行っちゃうもんなあ。

大体顔よし金ありの王子がいくら美人だからって一人のオナゴで満足するはずもなし、すぐに飽きて浮気なんかしちゃうと思うのよ。それに比べて7人の小人達なんてきっといたれりつくせりで一生を捧げてくれそう。

どちらがいいのだろか。尽くすべきか尽くされるべきか。それが問題だ。とりあえず今はカビの問題をなんとかしよう。

階下に下りてから、ついでに部屋の掃除ついでに洗濯物ついでにトイレ掃除ついでに洗車ついでに車の中掃除ついでにアイロンがけついでに洗濯物たたみ…とついでにを繰り返しているうちにもう夕方になっている。

しかし今日は15年ぶりくらいに自分で車を洗った。実家の母上がわたくしの車を見て、なんていう汚い車なの!と褒めて(?)くれたので照れて嬉しくなって洗ってしまった。大体私は褒められると嬉しくなって褒められた事を二度としたくなくなる。

この前も髪を一つに結っていたら、すごくいい、とお世辞を言われたのだが、へへ、嬉しくって、それから2度と髪を一つに結ってない。

だから、巷で流行っている褒めて伸ばす教育方法はわたくしにはむかない。あれだ、江戸出身のお友達のようにツボ売りつけられんじゃないかとビクビクしてしまうのだ。何か企んでるな。と。

だからわたくしに何かやって頂きたかったら逆の事で褒めていただければ、すぐにやるだろう。うーむ。でも、すごいね!出勤時間いつも、ギリギリで!と褒められたとしても、次の日から早く出てこれるかは全く自信がないので、内容にもよるな。こりゃ。ていうか、褒められてないな。上のセリフは。

掃除が終わってから大型ショッピングセンターの奴隷らしくお金をむしり取られに行く。

子供達が1cmほどの恐竜だとかペガサスとかの消しゴムで作ったようなおもちゃを欲しがる。何故か勝手に30円だと思い、ハッハッハ買っちゃろ買っちゃろ!10コくらい買っちゃろう!とはべらせた美女にブランドものを買い与える富豪のような大きな気持ちでレジに行く。

ところが、鼻にピアスしたピンクの髪の店員が発した言葉に富豪の気持ちが小さくなる。

900円です。

えっ?あの消しゴムのカスが1個90円?ウッソ。マジか。マジカルバナナか。

だが富豪は美女の前で醜態を晒してはいけないと気を持ち直し、涼しい顔してお金を払う。実際は心の中で嵐がタイフーンがトルネードが起きている。

思っていた値段の3倍はありえない。まだ、消しゴムのカスだったから良かったようなものだが、車だったらどうよ?家だったらどうよ?300万の車が900万だったら店員なぐっちゃいそう。まあ、自分で思い込んでいただけだからそんな事したら即お縄頂戴状態だけどな。

ああ、でも、嵐が収まらないので、家に帰って消しゴムのカス恐竜達をシゲシゲと眺める。

う、うむ。この造形の美しさ、流線美、とても90円とは思えない。ペガサスの羽など今にも羽ばたきそうだ。

これは、多分元値1コ300円くらいだな、うん。そうしたら、1コ90円なんてメチャクチャお得!!今日はラッキーだな!

という、催眠商法的手段で自分に暗示をかける。良かった。暗示にかかりやすいので嵐が収まった。もうこの事は考えないようにしよう。

と言うことで夜中1時にお風呂に出勤する為、私を抱きしめて離してくれないコタツにお別れを告げる事とする。