タイムセールへ

今日は昼から免許証のタイムセールに行くため仕事は昼までである。

正面のお方が姫と呼ばれている若い女の子について、姫と呼ばれて平気なのだろうか?私だったらあだ名で呼ばれるのは嫌だと、少しお怒り気味におっしゃる。

私は指が長くて気持ち悪いから宇宙人とか、名前に似ているという理由だけでヘチマと呼ばれていたが別段嫌だった事はない。指が長いのも、私含め人間すべてが宇宙人なのもわたくしの名前がヘチマに似ているのも真実である。真実を聞かされると人は嫌なものであろうか。

いや、やはり人間は信頼関係である。江戸出身のお友達に、このデカぶつ、貧乳、頭スカスカと言われてもまあ♥あたいにじゃれたいのね♥と喜べるが、通りすがりの大人に言われたら、確実に海に沈めるだろう。子供だった場合はその真実を射抜く目に感心して、お駄賃をあげよう。

しかし昼までの仕事となるとまったくエンジンがかからない。そういえば隣の若君は明日会社から出張に出かける予定になっている。こ、これは、まさか、生唾を飲み込む。ゴキュ。

明日は、スーツで会社から行くの?と尋ねると、そうです。という返事が。

くくく…よい。よいぞな。では明日は課長、係長、そして隣の若造のスーツ姿が見れるという事だ。いつも豚だの牛だの社畜にふさわしいボンヤリとした色の作業着のメンメンのたまーのスーツ姿。やべ。楽しみすぎてヨダレがたれそう。

気分がすっかり変態モードになったところで会社をトンズラして、実家の母に免許証センターまで送って頂く。

まだ時間があるのでしばし隣の人に自分のお腹の音をしこたま聞かせる事ができる静けさのなかタイムセールが始まるのを待つ。お腹は空気をよんでくれず相変わらずゴキュゴキュ鳴っている。あ、昼食べるの忘れてた。

と、しばらくすると60歳くらいの女性が、おもむろに入って来たかと思うと、近くの係員の人を呼び止め何か尋ねている。

噂で聞いたのですが、ここはもうすぐなくなるのですか?

いや、なくなりませんが。

じゃあ、しばらくはなくならないんですね。

いえ、しばらくも何も、なくなりませんが。

ここと○○市のセンターが一緒になってここがなくなると聞いたんです。じゃあ、今のところなくならないんですね。

まったくその予定はありません。なくなりませんよ。

そうですか。

そう言ってその女性は去って行った。私は頭が混乱する。え?それを確かめにここまで来たのか?免許証センターに?え?わざわざ?

世の中奇特な人がいるのお。大体免許証センターそんなに重要か?

近くの八百屋がなくなるっていうのなら、おっちゃん、やめるって聞いたよ?うそだよね?大型ショッピングセンターに負けちゃだめだよ、おっちゃん!がんばって!てやんでい。となるが免許証センターの進退の何がそんなに重要に気になる出来事であったのだろうか、あの女性は。

まあ、うちの近くに八百屋などないがな。

しかし、なくなるというデマがまことしやかに流れても仕方がないボロさだ。

トイレは一昔前の男子便所女子便所と言う名前がピッタリの古臭いタイル感むきだし。窓口案内の番号2番は太マジックインキで書きました、ええ、いらないポスターの裏に、ええ。という手書き感。

それも2番をどんだけ強調したいのか、他の窓口番号の何倍も手書きの2番文字がベタベタ貼ってある。あー、あの大きな2番は太マジックいっぱい使ってキュッキュッ塗ったのかなあ、あの係員のおっちゃんが。

そう思うとなんだか微笑ましい。

そうこうしている内に免許証を頂く。もうなくなさいように、チャック付きのカバンにする為
カバンを買い、化粧もしないのに免許証入れにする為化粧ポーチを買い、送ってくれた母と婆に茶をおごり、タイムセール的免許証ゲットにかなりの金を費やしてしまった。

そして、今気が付いたがどうも風邪ぽい。うーむ。なかなかにツイてない日々。いつになったらラッキーデイ来てくれる?

はっ!!でも明日はスーツが見れるデイ!!
嬉しいデイ!!

そうか、近々起こるであろう良いことは明日のスーツが見れるデイ!!の事だったのだな。そうだな。ワックワックだぜ、コノヤロー(涙)

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