食べちゃう男

朝起きると息子がかーちゃん昨日はごめんなさい。と言う。私も、いいよ、かーちゃんもごめんね。と言う。息子も、いいよ。と言う。

世界の争い事も、こんな感じで、ごめんね。いいよ。で済むくらいの根の浅い感じでいってくれるといいのだが。

今日も子供の参観日なので、会社を少し抜けて行く。今回は双子の方の参観日。同じ日にやってくれるのが一番いいのだが、駐車場のキャパが全校生徒×親の分がないのが現状なので仕方あるまい。

だが、やはり参観日はきょうだい同じ日にやっていただかなければ、飽き性の私には非常にツライ。大体小一時間も同じ場所に突っ立ってボーとしているのが非常にツライ。

息子達の事を落ち着きがないと思っているが、5分ほど教室を覗いたらあとは廊下をウロウロしてみたり、空を眺めていたり、校舎を探検してみたりと、ありとあらゆる時間潰しをしてウロウロしている私自身が落ち着きがあるとも思えない。これも遺伝子様の成せる技か。

しかし参観といえば初めて子供の参観に行った保育園の時、カルチャーショックを受けた事を思い出す。子供を抱きしめてキスをするいつもの愛情表現を示したら、周りの園児がざわついたのだ。

今、○○くん(息子の名前)のママ、○○くんにチュウしたよ!えー!!いつもするの?!

と、数人の園児に取り囲まれて詰問される。

あ、え?あ、うん。いつもしてるよ。

なんでチュウするの?

え?あー、なんかしたいから?かな?

園児達は目を丸くしている。いや、むしろ私の方が驚いた。子供にキスしたり、抱きしめたり、抱きついたり、からみついたり、頭や首筋の匂いをクンクンしたり、(こうやって文字にすると後半は明らかにセクハラぽいな…)を他の親御さん達はあまりしていないのか?という事に。私、全然人前でもしてしまう。

でも子供達は人前でそれをすると、

ちょ、人が見てないところでしてよ。とか、家に帰ってからにしてよ、とか、なんだか怪しげなセリフを吐くようになってきた。

この前はパパがイタリア人の人の手記を読んだが、日本では人前でハグされるのが本当にイヤだったと書いてあった。

悲しい。いつでも嗅げる相手がいるのに抱きついて絡みついてキスすると、ぶっ飛ばされるようになってきた。だが、子供の心を傷付けない為にも家まで我慢しなくては。しかし上の息子は、もう中学生になったらダメだからねと言う。家でもぶっ飛ばされる日が近い。傷心。

そんな事を考えていたらもう帰りの会が始まった。机の上に子供達が引き出しを出している。どうやら帰るときはそうするのが決まりらしい。

しかし見事だ。女の子の整理された引き出しの美しさ、うちの息子含め男の子のグチャグチャ〜となった引き出しの汚さ。

うちの息子が食べちゃってるんじゃないの?と思う程物を失くして来る理由もわかるというものだ。この前なんてとうとう音楽の教科書失くしてきたし。先生にどこに買いにいけばいいか聞いておいで、と言っておいたら、先生がちょっと待って、と言ってたよ。と息子のわけのわからない返事。

最近になってカバンの中からカラーコピーして教科書風に綴じてある印刷物を発見。それで息子のセリフの意味がわかった。おそらく先生は、もう3学期だから買うの勿体ないから先生がどうにかするからちょっと待っててね、とおっしゃったハズだ。それが短縮されて、ちょっと待って、だけになったのだろう、恐らく。

こんな事してもらってお礼も言ってない。

という事で、参観終えて帰るときにお礼を100万回言いたいところをグッと抑えて1回だけしておいた。

4月になったら学年も上がるし、もうそろそろ失くしもの減らないかなあ。名前書いておく云々の前に忽然といろいろ失くなってしまうから不思議だ。多分食べちゃってるんだろうな、やっぱり。仕方ない。お腹減ったら食べちゃうよな。うん。そうだそうだ。

と、親として管理不行き届きを息子をヤギに仕立てあげて逃れようとしてはいけない。

だがクロヤギさんもシロヤギさんもなんで読まずに食べるかな。うちの息子でさえ読んではいると思うの。読んでから食べちゃってるんだろうな。でも、うちの息子は紙類だけじゃなく黄色い傘も大好物なようで、きっとあれも食べちゃってるんだうな。

そうじゃなきゃ失くしすぎだもの…

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