割り込みみかん

朝起きて会社に行く。脇道からものすごいスピードで割り込んできた車がある。割り込んで来た割にはトロトロ運転である。そのスピードで走るなら割り込みはやめてもらいたい、と思う程のトロトロ度である。

また、その車の色がオレンジである。ミカンが食べたいな、と思うほどのオレンジ。ミカンが食べたくなったのと、割り込みルール(勝手に決めた自分ルールだが…)を破ってのトロトロ運転なので、必然的に車間距離が煽ってんじゃないの?て感じになって、やな感じ。

いけない、いけない、と思い遅刻しそうなのにミカンと車間距離をとるためにわたくしもトロトロ走る。

それから昼ごはんの時に前に座っているお人がミカンを美味しそうに食べている。じゅる。やっぱりミカンが食べたい。

昼休みには久しぶりにこちらの事務所に前髪をどんだけ短くしたんやねん!とツッコミたくなるほど短くした可愛いお友達がやってくる。可愛い子にはアメをあげたくなるので、ミカンのアメを持たせる。話していると休み時間なのに仕事の話を持ち込んで来た若造にポッキリ話の腰を折られる。

そんなこんなで、ミカンのアメを持って可愛い子が去ってしまう。ションボリしていると、今度は隣の人がテレビジョンをくれる。隣のお人も私の可愛い子なので、ミカンのアメをあげる。

隣の人は僕ももう今年で27才、アラサーです。と言うのでそれを聞いて正面の人と一緒に大爆笑する。まだ26才になったばかりの若者の口からアラサーと聞くと首を締めたくなる。

仕事は本当に珍しく、ほとんど定時で帰れる。
酷く頭痛がするが原因は寝不足だと分かっているので我慢して買い物に行く。ミカンも買って行こう。

家に帰り、ヨイショヨイショと買物した荷物をおろす。そして衝撃の事実に体が震える。

ふふ。ミカン入ってない。買うの忘れてる。

今日1日ミカンだらけの1日だったのに、その締めを本物ミカンで締めれなかったのは、痛恨の極みである。

ああ!ミカン!それもこれも朝割り込んで来たあのミカンのせいである。

明日はもうちょっと早く家を出よう。通勤時間が同じでまたあのミカンに会ってしまったら、また1日本物ミカンをお口に入れるまで悶々してしまいそうだから…

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