曇天

月曜日に雨雲ドンヨリ天気は会社も学校も休んでおしまいなさい、という神様からのお慈悲だろうか。それが証拠に子供達は朝からコタツで、休みが2コしかないのはおかしい…と呟いてコタツと仲良くしている。それも出発時間が差し迫っているのに。

頭がスッキリしないのは何も生活習慣の乱れきった大人だけとは限らない。おそるべし曇天の威力。昔何かで見たチンパンジーは雨が降ると木の葉っぱを傘がわりにしてジーっと雨をしのいでいた。

私も雨をジーっとしてしのぎたい。できればコタツでテレビを見ながら。

少々人より毛深くても私は人間であるので、渋々会社へ向かう。

仕事は今日はのんびりやるぞ、と決めていたのに私よりものんびりやると決めたのであろうお方にドシドシ応募待ってます、状態でお仕事をドシドシ振られる。

そして、颯爽と私より早く帰るその姿にある種の感動さえ覚える。素晴らしい。なかなか出来る事ではない。

大体今日はなんだかいろいろパリっとしない日だ。弁当を食べようと思って弁当袋を開けると当の弁当が会社をおサボりして家でジーとする事に決めたらしく姿が見えぬ。(つまり家に忘れた)仕方なくタケノコの里を食べる。お腹は膨れないがコヤツめは大層なカロリーを私に与えたまう。

それから隣の課の人には今日目が腫れぼったいよ?とマジマジ顔を眺めながら言われる。悪いがいつもと変わらぬ顔なのだが…

やはり何もかも曇天のせいである。弁当が会社をサボったのも、もともと腫れぼったい目をあらためて腫れぼったい目といわれた事も、お仕事ドシドシ応募状態も、颯爽とあるお方が帰ってしまったのも、何もかも曇天のせいである。

しかし良い事もあった。家に帰ったら双子の息子の方が初めて算数で100点を取ってきよった。びっくりして腰が抜けそうになったガヤ。宇宙と交信ばかりしていると思っていたが、そうではななかったのね…と今でも宇宙と交信している母親がまた自分の事を棚にアゲアゲにして思う。

とにかく、冬に曇ると寒くて気分がのらないぜよ。こころ優しいアドバイザーによると東の国の江戸という所は割と天気がいいそうな。山深き天上人である私もたまには下界に下ってもよかろう。まったく何の用事もないのが困ったところだが。

それともやはり緑深き森で木の葉っぱを傘にしてジーっと引きこもるチンパンジーが私には似合いかもしれぬ。

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