石の社会も格差社会

起きてすぐにヤバい感じだとわかる。ご飯もまったく食べれない。やって来ましたドンドコドン。急性症状が来る!きっと来る!貞子がテレビから這い出して来てくれた方がまだましだ!

てかトイレから這い出す自分が貞子になっている。慌てて痛み止めをアレにアレする。30分くらいすると痛みが収まる。あまりの嬉しさに鼻歌を歌いながら出勤する。

ものごっつう集中して仕事をしていると、わたくしの集中力を妨げるものの存在に気が付く。あなたは誰?わたしの邪魔をするあなたは。そう、あなたは結石。て、また痛くなってるし!ヤバいこのままではそこそこ殿方のいる事務所で貞子か悪魔になってしまう!もしくはそのどちらも!

会社の担当者に保険証はまだですか、と尋ねるも来週しか来ないとつれない宣告。もうダメだ来週まで待っていられない。貞子か悪魔に乗り移られそうになっているのだ…いますぐ病院行くべし!

通帳を取りに(なんせ実費だからな…)一時帰宅する。車に揺られたせいか少しおさまる。おや?もう病院行かなくてもいいかな?とまたもや面倒くさい虫が騒ぎだし、行くのやめて今日は大人しく寝ていようとコタツにイン。

小一時間寝たところでトイレに行くとぐわっ!また来たー!!やっぱ行くべし!と慌てて診療時間ギリギリに総合病院に駆け込む。

レントゲンなどのモロモロの検査を終えて泌尿器科の前で順番を待つ。痛みが大分和らいだので急に泌尿器科を受診する恥ずかしさが頭をもたげる。眼科とか耳鼻科とか内科とか外科とかならまだしも泌尿器科てなんだよ。ま、肛門科よりましか。って人生で一番お世話になっている科をさげすむ。

お医者様は、今膀胱に石があるね。あともう少しで出るからがんばって下さい。と出産に立ち合う助産師のような優しい言葉をかけてくれる。先生…優しい…。心が弱ってるから優しい言葉に弱いの…ついでたがら恋しちゃってもいいですか?先生…(オジサンだが許す)

帰宅する頃には痛みはすっかり収まっている。だが、石を出産するまでやはりたまにシクシク痛むらしい。でも敵は膀胱寺にあり!あともうすぐだ!と兵士(薬)を送り込む(胃に)。

さあ、今日も一日大人しく寝ていよう。寝るのは起きてるのより得意だからな。しかし医者が腎臓にまだ他の石もあると言っていた。確かに美しくくっきりレントゲンに腎臓の石が写っていたっけ。どうせなら宝石でも作ってくれよ、腎臓さん…!そしたら痛みに堪えてトイレで出てくるの待って売り飛ばしてやるのに!!

石の社会にも格差があるのだな。何億円もする石もあればトイレにカンカラカーンと落ちて行く不遇の石も。

とうやらわたくしめも金持ちにはなれなかったが、石持ちにはなれたみたいだ。素敵すぎる。