曇りなきマナコ

朝起きると昨日の騒動の余韻が背中や下腹部に残っている。すっきりしない。てか急性症状が収まっただけで、土曜日の偽膀胱炎そのままの感じ。

あの急性症状は二度とごめんだがごめんといっていいよと許してくれる心優しい結石かどうかわからぬので、やはりお守りに座薬と薄手手袋を持参して出勤。恋する乙女だった時は好きな人にもらったメモだの小銭だの何でもないものをお守りにして心をキュン❤とさせていたけど、今や座薬をお守りに握りしめ腎臓がキュン❤となる事に怯えている。なんだか泣ける。

昨日どうしたの?という質問を受けないように静かに仕事を始める。しかしやはり昨日どうしたの?と正面の人に聞かれる。ぬ。これはどう言えばいいのか。尿管結石の尿という発音をこんなに殿方に囲まれた事務所で発っする訳にはいかぬ。あらかじめ心優しい人から受けたアドバイス通り、あの…ちょっと恥ずかしいけど…石が騒いで…とブリッコしていう。

正面の純粋なお方は大きな声で腎臓の?あれ痛いよね。ていうか全然恥ずかしくないよ。と優しく大きな声で言ってくれる。うん。なんか、今が一番恥ずかしい。

仕事はあくせくしながらやる気力がなく、たまった仕事をモタモタやる。残業時間に向かいの若い殿方から、大丈夫ですか?石?と曇りなきマナコで聞かれる。聞こえないフリしてくれても良かったん…だよ?君?と心の中でつぶやく。

とにかく早く完治してほしい。座薬をお守りにする日々が長引くのはごめんである。

そういえば正面の人には痛み止めはさも飲み薬のように話しておいた事を思い出す。私は嘘をつくのは好きではないが、さすがに痛み止めの座薬だと素直に話していたら、また空気の読めない若造に、座薬挿すの大変ですよね、と曇りなきマナコで話しかけられていただろう。

ふー、あぶねえあぶねえ。たまには嘘も必要だな…と感じた一日だった。

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