温泉眼鏡

子供達にせがまれて心理的にも身体的にも重い腰をあげて車で30分の温泉に向かった。温泉は好きかと言われたら好きだと答えるが、熱い温泉に10分と浸かっていられないので、滞在時間から弾き出される私の温泉に払う金額は相当に高いと思われて、あまり温泉スパなるものに出向かない。が、今日は冬休みの子供サービス仕方あるまい。

温泉に入る時、いつもかけている眼鏡を外して入るので景色も他の人の美しい裸体も拝むことなど出来ずにただ、茹でタコのように真っ赤になって20分くらいでお暇するのが常であったが、2年前旅行先で入った露天風呂で朝日を拝みたくて眼鏡をかけて入ったのがキッカケでそれからは曇ろうがなんだろうが、眼鏡をかけて入っている。

しかし、貧乳の私からすると本当にみんな羨ましい限りのスタイルの人ばかりだ。景色を見るために眼鏡をかけているのか人の体を羨むためにかけているのかわからないところだ。自分もこのみすぼらしい体を晒している事に急に恥ずかしくなったりもするが、数少ない貧乳の方が私の体を見て、良かった私より貧乳が…と思って勇気づけられている可能性もゼロではない。

そうするとわたくしめも知らぬうちに人助けをしているのかもしれぬ。

そう思い眼鏡の曇りをとる。ダメだ…頑張ったけどもう入っていられない…

総滞在時間50分…、やはり高い温泉代を払って帰途についた。

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