くるみパン

そのパン屋は寂れたスーパーの一角に寂れた感じで寂れた感のあるおじちゃんおばちゃんでやっている。値段は大体100円くらい。安い。そして値段に見合う安そうな顔をしたパンが並んでいる。私の愛するくるみパンなど85円だ。

 

何年もスーパーに買い物に行っても前を通り過ぎるだけだったが、今年に入ってから気まぐれにくるみパンとメロンパンを買って食べた。

 

以外にくるみパンが美味しかった。丁度いい感じのしょっぱさ。素朴な味。それからは無性に食べたくなり買いに行ってしまう。

 

それでだ、多分私は背がでかいしくるみパンばかり買うからか店のおじちゃんにどうやら顔をすぐに覚えられてしまったらしい。

 

オマケのパンまでつけてくれるようになったのだが、そうなると行きにくくなる。人見知りなのでその内何か声かけらやしないかビクビクしちゃう。

 

そう言う事で足が遠のいていたが、今日はどうしてもあの素朴なくるみパンがたべたくなり買物ついでにサッと寄ったのだ。会社の社畜服で。

 

そしたら運悪く(?)お会計担当があのおっちゃんである。愛想の悪い淡々としたおばちゃんの方が良かったのだが。

 

そしてやはり話しかけられる。おねーさん、その制服はどこの会社の?と言われる。オロオロしながら、〇〇という会社でパートしてます…と目を合わせずに答える。

 

メロンパンおまけにつけておくね、とまたオマケをつけてくれる。

 

全く、パンを買うのに何でこんなにコソコソしなければならないのだ…と思っているが、メロンパンをオマケにつけてくれたし、何より、おねーさん、と呼んでくれたので許してあげよう。

 

こういう時人見知りではない人は会話が弾み、ホンワカした人との楽しい触れ合い的な雰囲気を醸し出せるものなのだろうか。

 

だが私は天性の人見知りである。美容院では話しかけられないように1秒で寝たフリするし、会話が目的である電話がものすごく苦手なので携帯の着信はガン無視する。よく大事な用事の時はどうするの?と聞かれるが、Lineで済ませれない大事な用事などない。(断言)。

 

そんな人見知りの私が、何故に顔を覚えられたパン屋になど足繁く通えるだろうか。通えるはずが無い。

 

でもまたきっとくるみパンが食べたくなる。あそこのくるみパンがわたくしの貧しいお口にはサイコーに合う。

 

今度からは愛想のないおばちゃんがレジに立っているのを確認してからパン屋へ突撃しよう。

 

それにしてもやっぱりしょっぱくて素朴で安くて本当においちいなあ、くるみパン。

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吉野

カイコくんと仕事をしていると、カイコくんの出身地吉野の話になる。吉野はいい所でしょ?桜の名所だよね?それに万葉集にもよしのよきひとよきよき言ってる歌があるから、いい所だよね?と聞く。

 

いや、ここと一緒の感じですよ。と言う。それならあんまりいい所じゃないね、と言っておく。(←おい)

 

吉野というと昔小学生の時に読んだ小説に吉野の君というイケメンボウズが出てきた話を思い出す。最後はちょっと切ない話だったのだ。雪の中吉野の君を待ってるんだけど結局来ないという感じの話。(うろおぼえ)。

 

そんな感じで吉野というと何か切ない感じを受ける。いい所だと勝手に想像していたが、ここと変わらないただの田舎なのか?住んでる人は謙遜してそう言うだけで本当はすごくいい所なのかもしれない。いつかこの目で見てみようではないか。

 

しかしカイコくんはものすごく感情が表に出ない子だ。大人しさでは前任者パスタくんと同じくらいだが、感情の起伏のなさは他に引けをとらぬだろう。

 

カイコくんポーカーフェイスって言われない?と聞く。言われますね。でも中では色々ちゃんと思ってます。と言う。

 

しかしカイコくんと話していて少し心配になった。何か全然人生楽しそうじゃないのだ。無趣味に近く寮に帰ってご飯食べて寝るだけだという。若さをなんと無駄に過ごしているのか!!と若かりし頃をほとんど会社と自宅の行き来だけで終わらせた自分を棚にあげて叱咤する。

 

過ぎたからこそ、その時間の貴重さが分かるのだ。若さ真っ只中の若者にその惜しさを分かれと言っても何言ってんだこのおばはんは、的な感じだろう。

 

時間は有限だ。当たり前だけど。有限の時間を無駄にしないように行きたい所に行ってブイブイ楽しもう。若い頃引きこもっていたその分、色んな所に行きたいなあ。

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おサボりぐせ

マツエクの無料お試しに行かない?と会社のパートさんに誘われる。わたくしは化粧も上手くできず、結局この年まで化粧をした回数がマジで20回いかない。

 

化粧もしないのにマツエクなどしたら年齢に不相応なまつ毛の若々しさに他の老いが余計に目立つではないかっっ。

 

女人として生まれたが結局女人として色々おサボり申し上げている。サボってるのは化粧だけではないが。サボらないのは仕事だけではなかろーか。だってお金貰えるんだもん。いっぱいお仕事頑張ったら大体は褒めてもらえないけど、たま〜に見ていてくれる人が褒めてくれるんだもん。劣等感の塊のわたくしは褒められると、めちゃ嬉しくなっちゃう。

 

馬鹿とハサミは使いよう、てな感じで馬鹿だからうまく使われてる感がなきにしもピアニッシモあらずだが。

 

断言できるが家庭でごはんを作ろうが子育て頑張ろうが、誰も褒めてなどくれぬ。それは当たり前の事だからだ。やって、やれて当たり前。うまくできなかったりつまずいたいりするとダメ親ダメ妻決定なのだ。

 

共働きでダンナ・ハーンと同じ時間、いや時にはそれ以上に働いている時があるが1度私より早く帰ってくる予定のハーンに、夕ご飯何かテキトーに作っておいてくれる?と言ったら、はあ?俺仕事だよ?と驚かれた事があったが、おいら、驚かれた事に驚いた。

 

いやね、おらあも仕事帰って来てから毎日ご飯作ってますけど…?まあ、よい。そのかわりわたくはかなり1人の自由時間をとれる。日頃の鬱憤は1人の時間や友と遊ぶ時間ではらすがな。

 

でも、あれだ、1人の時間をとれるようになってからハーンとの喧嘩も減ったがな。家庭においての男の人の家事育児の女人がやって当たり前の、考えはなかなか変わらない。だから働き始めた時はよく喧嘩したものだが、自由の時間をとれるようになると随分心に余裕ができた。

 

ぶっちゃけ、毎日クタクタに疲れて帰ってきてご飯を作って、週末は家庭でギッチリ3食作らされるなんておいらごめんだね。だからうちは働かない学校に行かない日は1日2食!とばかり朝ごはんと昼ごはんを一緒にしている。

 

はたらがざるものくうべからず!かっかっかっ。

 

こんないけない母親でも子は育つ。マトモに育つかどうかはわからない。でも、ある時友に言われた言葉は励みになる。 

 

マトモな人になんて会ったことない。みんなどこかおかしい所がある。

 

なるほろ。そう思うとホンマ子育ても、アンド自分がマトモでない事にも大分気が楽になるのだ。

 

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自意識過剰

妹が、若林のエッセイ読んでたら何かおねーちゃんに似てるな、って思ったから読んでみ。とエッセイを貸してくれた。

 

若林さんのエッセイは自意識過剰な自分の事を書いている。それでだ、結論から言って、すごく気持ちがよくわかる。わたくしもありとあらゆる事が恥ずかしい。深読みしすぎる。

 

最近では道端でSNSに載せる写真を撮っている若い子達の姿を見るだけでめちゃくちゃ恥ずかしくなる。わたくしがそれをやっている姿を想像するだけで恥ずかしくて死にそうになるのだ。そんな姿を不特定多数の面前でさらけるだすのだ。あの人(あのおばはんか?)自分の事可愛いと思ってんじゃないの?ぷっ。くす。恥ずかしい!なーんて思われてないか。

 

あと撮る前に自分の1番イケてる顔を探して撮ろうとしている女人を見た時も、別の生物を見るように見てしまった。恥ずかしい。自分の可愛い顔を探している自分、他人にはそうでもないと思われているのに自分的に可愛い顔と思って撮っている自分!恥ずかしい。

 

行動に矛盾がある女人多いよね。ナルシスな男は嫌がられるが、SNSに自分画像をバンバンにあげる女人がナルシスでない訳がない。しかし女人にそれを指摘するときっとブスなおばはんのヒガミと思われるだけだろう。

 

いや、しかし断言する。わたくしが世界一の美女っ子になったとしてもモデルだ女優だと職業になったのならともかくそれ以外で、自分的いい顔を撮ってSNSに載せる事など断じてない!

 

オサレなカフェでパットやらパソコン出してカチャカチャする事もできない。おいら、カッコイイ仕事してるでしょ的アピールしているように思っちゃう自意識過剰気味のわたくし。

 

どうせ恥ずかしいなら、わたくしは本当に恥ずかしい事をやりたい。SNSにのせるなら思いっきりカラスの鳴き真似している自分を思い切ってのせるだろう。いや、これマジで自信満々に似ているのだ、カラスに。

 

カフェで仕事をする姿を人に見せるならおら、思いっきってあの豚色のボンヤリした社畜服で行き、舌打ちをうちながら忌々しげにメールでやり取りしているだろう。店のオネーサンを、ちょっとそこのオネーサン、フツーサイズの何かテキトーにコーシー頂戴!って言ってやる!

 

こーいうのを自意識過剰気味だと知ったのは実は今回若林さんのエッセイを読んだからだ。それで今死にそうに恥ずかしくなっている。

 

自意識過剰気味の自分。はずかP

 

 

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あなはずかし

私は平面図を立体におこす能力マイナス2000。ですから折り紙も図で説明されていると分からない。4才の甥っ子に、どれ!マーちゃんが折り紙折ってあげよう!と言ったはいいが結局折れず、その後甥っ子の方が上手に折っていた記憶がある。

 

それなので仕事中にたぎる好奇心から図面などを眺めすかしているのだが、さっぱりわからぬ。分からぬなら必要も無い図面など見なければいいのだが、ここが好奇心のあり過ぎる馬鹿。分からなさすぎる事に感動して懲りずに図面を眺めてしまう。

 

私はアイシュタインの相対性理論などという本など読むのも好きだが、あれも痺れるのだ。うわっっ前前前世から意味わかんね!って。何度生まれ変わっても理解不能なわからなさッ!てなもんだ。

 

それで今日仕事中に図面を見ながらカイコくんと話していると結構熱心に説明してくれる。やはり異動前の課の影響であろうか。しかしありがたい。言葉で説明されるといくらか理解がすすむ。

 

これはユケツ?と聞くと、それはアブラアナ(油穴)ですよ。と笑われたが。漢字も読めない、図面も読めない、空気も読めない、読めないだらけだ。恥ずかしい。

 

しかしだ、何という事だろう。パスタくんが異動してしまってから自分の仕事を手伝ってもらえる人がいないので、せめて自分の仕事を減らすべく、1番仕事で関わりの深いカイコくんの担当分野に積極的に介入して自分の仕事に火の粉が飛んで来ないようにしていたら、相当ヤバイ事がわかった。

 

何がヤバイってカイコくんの担当には良きアドバイザー的な存在が不可欠であるのに、その役割を担ってくれる人がいない(機能してないとも言う…)のだ。

 

こんな環境でパスタくんもずっと1人で格闘していたのかと思うと、パスタくんが別の課に異動になり残業も減り足取り軽く鼻歌混じりで帰って行くのを(←被害妄想なので実際その場面を見た事はない)何となく羨ましく思っていたが、もっとちゃんと関わってあげれば良かったと今更後悔する。

 

積極的に介入した事により自分の仕事がまた増えては来たが、別の課の優秀くんも色々情報をくれるようになった。分かる事が増えると出来る事も増える。やりやすい方法も分かる。そうすると同じ仕事量でもこなすスピードがあがる。という事で不思議な事に残業も少しは減ってきた。

 

そういう事で夜ピーナツを食べながらイカのゲームをやる時間も出来つつある。幸せ。ピーナツおいちい。

 

それにしても、油穴と書いてユケツではなくアブラアナと読むのか。どうなんだろう。この字を知らない人があてずっぽうで読む時、音読みと訓読みで読む割合はどんなだろう。そして書いてて思い出したが、今日この漢字を重箱読みしたから笑われたのだ。ユアナ、と音読み訓読み混じって読んだのだ。

 

ああ、恥ずかしい。馬鹿の極み。油穴でいいから穴があったら入りたいくらいだ。

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関ヶ原

小5の次男関ヶ原の映画を観たいというので夜観に行く事になった。永いし夜だから昼寝をたっぷりさせて夜の映画に臨んだ。

 

次男はバリバリの西軍推し石田三成大谷吉継の友情が辛抱たまらんくらいグッとくるらしい。それでその2人が正義なので、必然的に家康を忌み嫌っている。そいで西軍の裏切り者達の名前もすべてスラスラ言える程は何か憎んじゃってる。

 

私は戦国武将にこれと言って好きな武将はいないが、戦国ではないけど保科正之は好きなタイプだ。経歴に匂い立つ知的でミステリアスな感じが辛抱たまらん。わいは血気盛んな武将より知的なタイプが好きなんじゃいって、考えてるあいだにも映画を観ている次男がうつらうつらと居眠りをし始めた!

 

嫌な予感は大当たり。こやつは関ヶ原の戦が観たいのであってそれに至るあれやこれやはどうでもよしこさんなのである。まあ、子供だから仕方ない。戦が始まるまでは寝かせておこう。

 

しかし武将の戦の甲冑や武器や防具って思ってたより色々あるのね〜としみじみ感心。それと関ヶ原の霧が深いシーンは納得納得。わが天上界は誠に霧が深いので冬の間は車で運転していても前が見えないくらいだし、よく晴れた日の朝は川から上がってきた霧がポッカリ浮かんで綺麗であるし、霧が晴れるとそれは美しい青い空が見えたりするが、まあ、とにかく霧は濃い。

 

そうか。関ヶ原の戦の時も同じように朝は霧が立ち込めていたのね、(映画の設定だけなのかもしれないけど…)って思ったら本当につい最近あった事のように感じられて、戦の辺りは泣きながら見ちゃう。涙もろいから。

 

息子と2人で映画を観るのも悪くない。何年か後に関ヶ原も色々観光向けになるようだし、出来たら見に行くかな。以前友と行った関ヶ原〇〇ランドというかなりのB級感漂うあの場所もあれはあれで面白いけどね。

 

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見つめられて…ドキッ

娘の夏の工作を不器用の申し子のわたくしが面倒見てあげられる訳もなく、早速手先の器用な住人のおわします山深き館(実家)へ向かう。

 

妹もお母様も快く手伝ってくれて、いや、語弊がある。お母様と妹が知恵を出し作る我が娘用の工作に娘とわたくしが少々手伝わさせて頂き、どう考えても小5の娘が作れる訳のない代物が出来上がった。

 

妹とお母様は、ここに娘の名前を刺繍してあげたらいいんじゃないの?と私に言うが、私は刺繍などした事もなく、したくもなく、というか妹の部屋でポテチを食べて漫画を読んでゴロゴロして昼寝がしたいばっかりに、はいはい、家でテキトーに刺繍しておきます、という嘘を言い放ち2階へ逃げ込む。

 

そしてマンマと至福の時間を手に入れてぐーがぐーがと寝た後は洗濯物を取り込む仕事をお母様に申し付けられ洗濯物をよせていると、何かとてつもなく視線を感じる。

 

視線の先を見るとそこには兄が拾ってきたミドリガメがこちらをジッーーと見ている。すごい。人って人外の視線にもちゃんと敏感に反応できるのね。って自分に感心。亀の入っているプラ舟に近付くと亀は益々こちらを見つめてくる。

 

うむ。何故にお主は私をそんなに見つめる。私が今日とてつもなく奇抜な柄のTシャツを着てきて、お母様も妹ものけぞっておったが、亀も奇抜なシャツを二度見しちゃった訳でもないよね?

 

それともやだ私に惚れた?ちょっと考えさせてよ。亀に惚れらた事ないから、どう対処していいかわかんない… いや、よく考えたら人間からもマトモに惚れられた事もないように思うけど、そこは置いといて、単純にエサが欲しいのだろう。

 

エサの粒を5粒ほど落としてやるとパクパクモグモグ美味しそうに食べる。か、かわゆい。確か以前は人間の手を見るだけでもパニクって石の下に潜っていたけど、ちゃんと亀しゃんも学習するのね。2本足のデカイ動くものがたまに美味しいものをポトポト落とすという事を。

 

そういえばうちのピエ蔵さんの鳥のエサを捨てる時に気まぐれで庭に捨てていたらいつの間にか雀が寄ってくるようになった。鳥さん達も意外にこちらを監視しているのかもしれない。そうでなけばどうしてうちの庭にたまに美味しいものが落ちてるぜ!的な情報が野生の雀に伝達されるのであろうか。

 

それにしても今日着てきたTシャツはあれだ、とてつもなく私の気に入った柄なのだが、たまに、え?え?その服何処で売ってるの…?すごい…ね?という服装をしているオバチャンを見る事があるのだけどあれみたいな感じ?と妹に聞くと、そうそれそのもの。と妹に間髪置かずに言われる。

 

ふん。良いではないか。私は一応誰かと歩く時に一緒にいる人が恥ずかしくない程度の格好はわきまえているつもりだからその範囲内なら何着ても…といい終わらないうちに妹に、え?私はその格好のおねえちゃんと歩くのは恥ずかしいよ?とまたもや間髪おかずに言われる。

 

ぐぬ。久しぶりに気に入ったメルヘンな柄であったのに…

 

もしかして亀も本当はエサが欲しくてこっちを凝視してたんじゃなく、あと私に惚れたのでもなく(←まだ言うか)何だあの変な色の変な柄の変な2本足の生き物は?と思って凝視していたのかもしれない。

 

それにこの派手な柄では雀のピエ蔵さんが柄ものの服が大嫌いなので今日もカゴの中で暴れてパニクって私に近付きもしてくれなかったから、あんまり出番無さそう。実家に行く時だけかもしくは1人パジャマパーリィ〜用にでもしよう。